気象庁が2月24日に発表した3カ月予報と暖候期予報によると、今年の春から夏にかけて気温は平年より高くなる見通し。日本は冷夏になるイメージのエルニーニョ現象だが、近年はそうもいえなくなってきているという。

暖かい春に…桜は平年並みの開花予想

北陸地方では、3月から5月にかけて気温は平年よりも高くなる見通し。南からの暖かい空気が顕著で、高温傾向が予想されている。

北陸地方の3カ月予報
北陸地方の3カ月予報
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民間の気象会社が発表したサクラの開花予想では、福井は3月下旬から4月上旬並みとなっている。日本気象協会は3月29日、ウェザーマップは3月30日、ウェザーニュースは4月2日を予想。平年の福井市の開花日は4月1日のため、ほぼ平年並みか少し早めの予想となった。

福井でのサクラの開花予想
福井でのサクラの開花予想

ただし、この春記録的な高温になる可能性もある。同様の傾向だった去年も、3月には南から暖かい空気と山越えの風が高温となるフェーン現象の影響で、最高気温は坂井市春江で27.3度、福井市で26.6度など、県内多くの観測地点で3月の観測史上最高を記録した。今年も3月に夏日になるような日がある可能性がある。

太平洋高気圧の勢力が増強し猛暑に

また、暖候期予報によると6月から8月にかけても気温は平年よりも高くなる見通しで、今年も猛暑となる可能性が高い。

北陸地方の暖気予報
北陸地方の暖気予報

その要因の一つは、フィリピンの東の海上で対流活動が活発となること。活発な積乱雲は上昇気流が強いため、日本の南で下降気流も強まり、太平洋高気圧の勢力が増すことになる。

もう一つの要因は「太平洋十年規模振動」という現象。これは北太平洋の北部と南部の海面水温が高くなったり低くなったりを10年の周期で繰り返すもので、解明されていないこともあるが、北部で海面水温が高くなると日本は猛暑になることが分かってきている。

2010年代は海面水温が低かったが、2020年代に入って海面水温は高くなっており、近年続く猛暑の要因の一つとされている。

エルニーニョ現象=冷夏は“常識”ではなくなった

この夏は南米ペルー沖の海面水温が高くなるエルニーニョ現象が発生する可能性が高い。従来、エルニーニョ現象が発生すると日本の夏は冷夏になるとされていたが、近年はそうも言えなくなってきている。

2023年の夏がその典型例だ。エルニーニョ現象が発生していたにもかかわらず、記録的な猛暑となった。最高気温は三国で39.7度、福井で37.9度などを観測し、日本だけでなく全世界で猛暑となった。

エルニーニョ現象とは別の複雑な気象要素も絡み、今年も猛暑になる予想。春の高温から夏の猛暑、早めの心構えと準備が必要となりそうだ。

福井テレビ
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