25日にオープンしたのは、首都圏進出を狙う“お一人さま”がターゲットのスーパーマーケット。

新たなタイプのスーパーが続々と誕生する今、世はまさに“スーパー戦国時代”を迎えています。

そんな新時代に老舗スーパーのダイエーが次々と閉店し、新たな店に生まれ変わっています。

24日夜、多くの買い物客が閉店の時を見守っていたのは、神奈川・相模原市のダイエー上溝店。
53年の歴史に幕を下ろしました。

利用客は「ほぼ毎日お昼ここで買っていました」「ダイエーのお弁当ラブって感じ」などと話し、営業最終日の24日は記念撮影する人の姿も。

利用客:
私は68歳、15歳の中学3年生くらいの時にできたんじゃないかな。青春というか、ずっとあったという感じ。

壁には「53年間ありがとう」「お世話になりました」など、お別れのメッセージがびっしり。
また、店内にはおなじみの音楽とともに「ダイエー上溝店は永遠に不滅です。ほんまやでー!」というアナウンスが。

そして迎えた閉店の時。
涙を拭うスタッフの姿もありました。

ダイエー上溝店:
楽しいこともいっぱいありました。これで閉鎖するという悔しさもあるが、いったんここで53年という幕を下ろさせてもらいます。

ダイエーの親会社「イオングループ」は、関東にあるダイエーの多くを閉店し、「イオンフードスタイル」に業態転換する方針です。

ただ、1972年にオープンした上溝店は建物の老朽化もあり、跡地の利用は決まっていません。

さらに、41年の歴史があるダイエー海老名店も25日で閉店。
建て替えを経て、新たにイオンとして生まれ変わるといいます。

なぜダイエーは生まれ変わるのか?

スーパーマーケットの動向に詳しい流通アナリスト・中井彰人さんは「ダイエーは総合スーパーで、食品だけでなく雑貨や衣料品、いろんな物を売っている。食品はスーパーで買うけれども、それ以外のものは専門店で買う。業界再編が急速に進んでいく可能性がある。まさに戦国時代の後半期みたいな状態」と指摘します。

一方、店舗数の多い関西地方では「ダイエー」の名前が残るということです。

その戦国時代に攻勢をかける新たなブランドのスーパーが25日にオープン。
その名も「オトナリマート」で、大型スーパーの「ベイシア」が手掛ける小型業態です。

ベイシア小型業態一般食品部・青木慎祐部長:
それぞれのお客さまの“個”のシーンにマッチする。商品のニーズに応えていくことがオトナリマートとしてやっていくべき事。

個食に特化した商品として、魚は1切れ税込み322円、バナナは1本で42円。
納豆は1パックで販売し、タレを16種類の中から選んで自分好みの納豆を作ることができます。

買い物客は「こんなに品数が豊富で1つずつ買える。便利だなと思いました。選ぶ楽しみもありますし」と話していました。

また、目玉の1つが、缶のままレンジでチンできる“レンチン缶”。
「牛もつ煮込み」など3種類あります。

2025年11月には、九州を中心に展開する都市型の小型スーパー「トライアルGO」や、生鮮食品が強みの「バロー」が関東に進出。

個食に特化したオトナリマートが狙うのは…。

ベイシア小型業態一般食品部・青木慎祐部長:
首都圏を中心に300店舗体制を築けるように考えています。コンビニと同等のサイズでオトナリマートを展開できるよう考えている。