東京都立大学の新入生歓迎イベント中に、宮崎市出身の女子大学生が自転車事故で命を落とした。2021年に発生したこの痛ましい事故をめぐり、遺族は「大学が安全を確保する義務を怠った」として約2340万円の損害賠償を求める訴訟を宮崎地方裁判所に起こしている。大学側は「法的な責任はない」としており、裁判所の判断が注目される。

新入生歓迎イベント中に突然の悲劇

2021年4月24日、東京都立大学に入学したばかりの宮崎市出身の女子大学生が、自転車部主催の新入生歓迎イベントに参加中、自転車事故で死亡した。

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訴状や大学が作成した中間報告書などによると、女子大学生は東京都八王子市にある大学を出発し、ロードバイクで神奈川県相模原市のキャンプ場へ向かう約11キロの行程の途中、下り坂でカーブを曲がりきれずに対向車線側の街灯などに衝突。2日後に息を引き取った。

両親「防ぐことができた事故だった」

この事故を巡って女子大学生の両親は、大学側が安全を確保する義務を怠ったために事故が発生したものであり、「防ぐことができた事故だった」と主張。大学に対し、2342万円余の損害賠償を求める訴訟を宮崎地方裁判所に起こした。

2026年2月18日、宮崎地裁で第1回口頭弁論が開かれた。

2年前にも同じ場所で事故が発生していた

原告側は第1回口頭弁論で、今回の事故の2年前、2019年の新入生歓迎イベントでも、同じ場所で同様の事故が発生し、別の女子学生が大けがをしていたと指摘。その上で、「大学が事故の原因究明や情報共有を適切に行っていれば、娘の事故は防げたはずだ」と主張した。

一方、大学側は「法的な責任はない」として訴えの棄却を求めた。

再発防止を強く訴える

18日の裁判終了後、両親は記者会見を開いた。

母親:
10代の子が亡くなるのは本当に悲しいことだと思う。こういったことを再発防止につなげたい。「いろいろなことに挑戦したい」ということで東京に行って、「いろいろなことを将来やりたい」と思って、自分の道を進もうとしているように親の方からは見えました。

父親:
なぜ、防げたはずの事故が防げなかったのか、そして娘の事故を教訓に、二度とこのようなことが起きないために何をすべきなのかを明らかにしていきたいと思う。

次回の裁判は4月8日に開かれる予定だ。

(テレビ宮崎)

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