2017年は、トランプ大統領就任や北朝鮮のミサイル、天皇陛下退位の決定や眞子さま婚約、働き方改革や小池旋風、衆議院議員選挙など様々なことがあった。

2018年は一体どんな一年になるのか。

今回は、フジテレビ皇室担当の解説陣による座談会、第3回目。

大きな話題となった眞子さまのご婚約、そして今後の秋篠宮ご一家の生活はどう変わるのだろうか。

橋本解説委員
橋本解説委員
この記事の画像(4枚)

秋篠宮家のビッグニュースは何といっても眞子さまのご婚約

橋本寿史:
びっくしましたね。25歳で若くしてもうご結婚と思いましたけど、ご両親のことを考えたら驚く年齢でもないんですね。

宮﨑千歳:
秋篠宮さまが娘の結婚について「早くなく、遅くなく」とおっしゃっていましたからね。

橋本:
お相手が小室圭さん。正直なことをいうと、「海の王子」と聞き「え?!」と思いましたけど、雰囲気は好青年でまじめな方でいらっしゃる。これから眞子さまは、紀宮さま(黒田清子さん)をいろんな形で手本にされて、ご結婚へむけて準備されていくと思います。

宮﨑:
眞子さまは研究者でもあり、ご自分の職業をお持ちで今後も続けて行かれるでしょうが、同時に、皇室を出てもご両親を陰で支えながらご自分の家庭を築いていかれるのでしょう。

橋本:
そうですね。皇室から出られても、秋篠宮家の娘さんなので、皇室をサポートする方になられていく気がしますね。特に佳子さまと仲がよく、悠仁さまにとってはある意味で親代わりみたいな面があるので、民間人になられてもサポートされていくだろうなと思います。

宮﨑:
眞子さまは、学芸員の資格や博物館の学位も持たれていて、これまでは公務優先というのもあって週3回の勤務でしたが、皇室を離れれば公務は無くなるので普通に勤務することは可能になりますよね。

橋本:
給料も貰っていらっしゃるので、自分の研究というものはずっと続けてらっしゃるのかなと思います。

宮﨑:
ご両親も研究を続けてらっしゃり、陛下もそうですよね。皇后さまも研究ではないですが児童書と長く関わられ、自分のフィールドを持って研究を続けていく姿は周りにお手本がたくさんいらっしゃいますね。
黒田清子さんもいまだに鳥類の研究を続けていらっしゃいますよね。

秋篠宮さまが「皇嗣」というお立場になり変わること

宮﨑:
秋篠宮様のお住まいはそのままです。
ただ皇嗣という立場だと、やはり100人単位の人を招く行事が出てくるが、そういうお部屋が今はないので宮邸の増築や御用地内にある東邸を改修されることになります。

橋本:
皇嗣になることに伴って、予算も現在の3倍になります。現在は、秋篠宮さまおひとりにおよそ3000万円ですから、ざっと9000万円になります。

宮﨑宮内庁担当記者
宮﨑宮内庁担当記者

悠仁さまへは「普通の社会生活がおくれる人間に」

宮﨑:
悠仁さまも、大きな家の作品を宮内庁の文化祭に出品されました。昔の暮らしに関心を持っていて、例えば昔はビデオカメラがこんなだったとか、カセットテープで音楽を聴いていたとか、さらにさかのぼって、昔は井戸で水をくんでかまどで煮炊きをしていたという昔の暮らしに関心がおありで、そういう暮らしを再現したおうちを作られました。

今年はそれをバージョンアップして、水田と畑と干し柿がつるしてあったり。以前は赤坂御用地のどんぐりをいろんな場所で採取して、何という種類の木のどんぐりかを赤坂御用地のマップで示されました。
こだわって突き詰められるという様子は悠仁さまにも見られます。

橋本:
悠仁さまは生き物が大好きだから、生物学的なところに興味を持ってらっしゃる。

宮﨑:
秋篠宮さまの教育方針は、まず普通の社会生活がおくれる人であるべきということ。普通の社会生活の経験をしながら、日本国内の色々な場所に行って文化や伝統を知るということ。

自分が若い時になさって今とても役に立っているから、悠仁さまにもさせたいとおっしゃっています。毎年日本各地の、普通の家族連れが行くには少しマニアックな場所に行かれているんですよね。新潟県の縄文式住居とか。

橋本:
南方熊楠の博物館に行かれたり。

宮﨑:
夏は紀子さまと母子二人で船で片道24時間かけて小笠原に行かれ、豊かな自然も十分満喫しつつ、戦跡が残っている場所なので慰霊碑に供花されたり、今も残っている戦車とか戦争の傷跡を訪ねる経験を少しずつ悠仁さまにさせていらっしゃいます。

秋篠宮さまは様々な場所をご存じで、各地の地理や景色や文化がある場所に連れていかれるのは、将来を見据えてのことでしょう。家族で自然に旅をしながら経験を積まれるという教育です。

 
 

イラスト=さいとうひさし

社会部
社会部

今、起きている事件、事故から社会問題まで、幅広い分野に渡って、正確かつ分かりやすく、時に深く掘り下げ、読者に伝えることをモットーとしております。
事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。