島根県などは、春からマダニの活動が活発になることから、森や草むらに入る際や農作業をする際などに充分注意するよう呼びかけている。
高齢者が被害に遭うケースが多いことから、昭和の映画PRを感じさせる「レトロ感」のあるポスターも使用して注意喚起している。
まるで昭和映画のPRポスター!? 高齢者ターゲットに注意喚起

島根県が1日、SNS等を通じて発信した「ダニ注意」のメッセージ。ここに使用されているのが厚生労働省が2018年度に作成した啓発画像だ。
タイトルは「山ありダニあり~ダニが媒介する感染症から身を守るために~」。
まるで昭和の映画作品をPRするポスターのようにも見える。
マダニによる感染症「SFTS」で毎年死亡例も報告
厚労省や島根県などは、春から秋にかけてマダニの活動が活発になり、森や草むらなどに入ったり農作業をした際などにマダニにかまれ、SFTS「重症熱性血小板減少症候群」や「日本紅斑熱」などに感染するケースが後を絶たないことから注意喚起を続けている。
このうちSFTSは、感染症法で4類感染症、全数把握対象疾患に定められた2013年以降では、全国で毎年死亡例も報告され、2024年は120件の感染例のうち、11人が亡くなったという。
また届け出があった地域は西日本が多く、これまでに島根県では57例、鳥取県で10例の感染が報告されている。
「レトロ感」で昭和世代にアピール 高齢者の感染多数の背景を反映

啓発画像では、高齢者が被害に遭うケースが多いことから昭和世代にアピールするためにレトロ感を出したという。
画像を見ると、出演者が「ダニ」となっているほか、「田畑薄着」、「草刈肌子」などマダニにかまれやすい服装や状況をイメージさせるものにもなっている。

そしてダニにかまれないポイントとして、長袖、長ズボン、登山用スパッツなどの着用。帽子や手袋を着用し、首にタオルを巻くことなどを推奨。
また野外活動や作業の後に入浴して、ダニにかまれていないか、特にわきの下や足の付け根、膝の裏などを確認するよう呼びかけている。
(TSKさんいん中央テレビ)