ハンタウイルスの集団感染が疑われるクルーズ船がカナリア諸島に近づく中、スペイン政府は、乗客らの下船と帰国などに向けた計画を明らかにしました。
クルーズ船はカナリア諸島のテネリフェ島を目指して航行中で、10日早朝にも到着する予定です。
スペイン政府によりますと、船は接岸せず、港近くに停泊する予定で、乗客らは無症状であることを確認した上で下船させ、5人程度が乗れる小型ボートに乗り換えて上陸します。
その後、バスで空港に向かい、一般の利用客とは接触しない形で飛行機に乗り込むということです。
こうした中、テネリフェ島で8日、寄港に反対する港の関係者などによるデモが行われました。
デモ参加者からは「我々に情報がなく対処方法が分からず不安と恐怖を感じている」「2度目のロックダウンは望んでいない」といった声が聞かれました。
スペイン政府は、万が一、症状を示す乗客らがいた場合に備え、医療搬送用の航空機も準備し、一般市民と接触しないよう移送するとしています。
一方、上野厚労大臣は、船で検出されたウイルスが主に南米で流行している「アンデス型」であることから、南米からの入国者で体調に異常がある人に対しネズミなどとの接触の有無を確認するよう検疫所に指示しました。
また、必要に応じて医療機関の受診を勧めるよう求めています。
その上で「現時点で日本に直ちに影響が及ぶことはない」と冷静な対応を呼びかけました。