新入職員に対する訓示の中で、青果販売業や牛を育てる仕事、モノづくりに従事する人たちを差別するかのような発言が問題になっている静岡県の川勝平太知事が2日午後6時に会見し、「6月の県議会をもってこの職を辞そうと思います」と電撃的に辞任を表明した。

川勝知事は1日、新入職員に対する訓示で、「県庁というのは、別の言葉でいうとシンクタンクです。毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたりとか、あるいはモノを作ったりとかということと違って、基本的にみなさんは頭脳・知性の高い方。ですから、それを磨く必要がある」と青果販売業や酪農業、モノづくりに従事する人たちを差別するかのような発言をした。

この発言が報じられると、SNS上には「どんな仕事でもリスペクトされるべき」「選民思想というか差別主義者というか。 碌でもない要素これでもかと詰め込んでるね」「どんな考え方を持つかは個人の自由だが、行政のトップとしては不適格」「農家をなめるな」などの声が寄せられた。

川勝知事は、2日午後6時過ぎから記者団の取材に応じ、発言については、「不適切ではないが、そこだけとれば職業差別に落とし込むというのができる発言だったかもしれない」と述べ、発言自体には問題は無いとの姿勢を示し、県の職員に知性を磨くことの大事さを伝えるための訓示が切り取られたと説明した。会見の最中には、「最近メディアのハラスメントいうのが言われたりします。そうしたものが横行しているのを憂いている」と、メディアを批判する発言もしていた。

そして会見の最後に、「6月の県議会をもってこの職を辞そうと思います」と、2025年7月の任期を前に、6月の県議会をもって辞職すると突然表明し、記者の質問を振り切って会見場所を後にした。

川勝知事をめぐっては、3月にも「藤枝東高校はサッカーをするために入ってきている。学校もボールを蹴ることが一番重要なこと。勉強よりも何よりも」「磐田というところは文化が高い。浜松より元々高かった」と、特定の高校や自治体を揶揄するような発言をしたほか、性別による役割を決めつけるような発言をしていて、たびたび物議を醸している。

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プライムオンライン編集部
プライムオンライン編集部

記者として社会部10年、経済部2年、ソウル支局4年半の経験を持つ編集長を筆頭に、社会部デスク、社会部記者、経済部記者、モスクワ支局長、国際取材部記者、報道番組ディレクター・プロデューサー、バラエティー制作者、元日経新聞記者、元Yahoo!ニュース編集者、元スポーツ紙記者など様々な専門性を持つデスク11人が所属。事件や事故、政治に経済、芸能やスポーツまで、あらゆるニュースを取り扱うプロ集団です。