2023年に値上げされる食品が7000品目を突破することがわかった。
2022年以上の「値上げラッシュ」となりそうだ。
帝国データバンクが、上場する主要飲食料品メーカー105社を対象に行った調査で、2023年1月から4月までに値上げが決まっている食品は、すでに7152品目にのぼるという。
2022年の同じ時期の1.5倍以上で、値上げペースはさらに加速している。
品目別では、冷凍食品や麺製品などの加工食品が3798品目で最も多く、全体の半数以上を占めている。
次いで、輸入ワインなどの酒類・飲料(1442品目)、醤油やドレッシングなどの調味料(1343品目)と続く。
値上げ率は平均18%に達していて、2022年に比べて最大40%以上の大幅な価格の引き上げを行う企業や食品が多いことが、値上げ率を高止まりさせているとしている。
帝国データバンクは「消費者に近い製品・業種ほど、コスト上昇分の価格転嫁は十分に進んでおらず、企業の値上げの『マグマ』は発散しきれないままの状態が続いている」として、2023年以降も断続的に値上げが続く可能性が高いと分析している。
一方、今年1年間の値上げ品目は、2万822品目にのぼった。
なかでも、10月には約700品目が値上げするなどバブル崩壊以降の過去30年間でも類を見ない「記録的な値上げラッシュ」だったとしている。