この時期の空は、まさに「雲の展覧会」!
穴あき雲に、のこぎり雲…全国の視聴者の皆さんから「#あまダネ」に数多くのレア雲写真が届きました。

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くっつけば雨、離れれば晴れ!?富士山に「笠雲」

12月に入り師走の寒さとなりました。空気がひんやりとし冬晴れの空が続いていますが、ここ数日、空がとても賑やかになっています。全国の皆さんから届いた写真の中には「レアな雲」を激写したものも多くありました。

例えば、11月29日に、山梨県の山中湖から撮影された富士山の写真。富士山の山頂にオレンジ色のUFOのような雲が出現しています。
これは「笠雲」と呼ばれる雲。ちょうど夕焼けの時間で、茜色に染まっているのです。
「笠雲」は天気が崩れるサインと言われていますが、実はこの笠雲は少し違います。

笠が富士山から離れているような笠雲は「はなれ笠」と呼ばれています。この場合は、空気が乾燥しているので「晴天が続き、冬の寒さになる」と言われているのです。
笠雲が富士山から離れていれば「晴れ」、富士山にくっついていれば「雨」、そう見分けることが出来るのです。

ぽっかりと穴…都内で「ホールパンチ雲」

さらに、11月30日にはこんな雲も目撃されました。

東京・練馬区で撮影されたのは、ぽっかりと穴の開いた雲。「穴あき雲」とも呼ばれる、「ホールパンチ雲」です。

周囲の雲は水滴で出来ていますが、何らかの拍子で冷やされ氷の結晶が発生すると、その粒が周りの水滴を吸収。重くなり、まとまって落下するため、穴の空いたような雲ができるのです。

小倉キャスターも驚き!福島の“ギザギザ雲”

11月29日に福島・郡山市で撮影されたのは、ノコギリの刃のような雲。

ギザギザと波打つ雲に、写真を見た小倉キャスターも「珍しいね!」と驚き。
珍しいのは名前も…

その名も「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」!
思わず噛んでしまいそうな名前ですが、上空で風速差があるときに出来る雲なのです。

全国から複数目撃情報!“あばら骨”みたいな「波状雲」

全国の皆さんから一番多く届いた雲の写真はこちら。

まるで、あばら骨のような雲が空一面に広がっています。これは「波状雲」と呼ばれる雲。

この雲自体は雨雲ではないのですが、雲の波がだんだん太くなってくると、天気が下り坂のサインと言われています。

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(とくダネ!『あまダネ!』12月1日放送)

とくダネ!
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