2024年、東部自動車道で「ながら運転」の車に正面衝突され1歳の男の子が亡くなりました。事故から1年と4カ月、4日の裁判で加害者側のドライブレコーダーの映像が初めて公開されました。そこに映っていた被告の事故後の行動に遺族は憤りました。

大阪市に住む神農諭哉さんと妻の彩乃さん。2024年9月に家族で高知を訪れた際、1歳の息子・煌瑛ちゃんを事故で亡くしました。ひろめ市場から田野町へ向かうため香南市の東部自動車道を走行中でした。

突然、反対車線の車が飛び出してきて正面衝突。煌瑛ちゃんは後部座席のチャイルドシートでシートベルトをしめていましたが、全身を強く打ち亡くなりました。神農さん夫婦も大けがをして入院し、今も後遺症で苦しんでいます。

起訴状による事故当時の状況です。高知市の竹崎壽洋被告はシートベルトを外し、運転支援機能を使った状態で助手席の下のサンダルに履き替えようと左手を伸ばします。

その際、右手で握っていたハンドルを急に切り、事故を起こした過失運転致死傷の罪に問われています。4日は検察が証拠として出した被告の車のドライブレコーダーの映像が初めて公開されました。

そこには、事故後も被害者を助けようとせず自分の車の被害を確認する被告の姿が映っていました。

神農彩乃さん:
「(被告が自分の車の)フロントが大破している所を確認するその先で息子の心臓マッサージと人工呼吸を主人が叫びながら救護活動していたにも関わらず、ほんとに車しか見ていない、気にも留めないっていうのが明らかだったのでとんでもない衝撃を受けた」

神農諭哉さん:
「ものすごくつらい気持ちでいっぱいになりました。横で息子の人工呼吸とか心臓マッサージをしているときの映像がすごく鮮明によみがえってしまう。涙が必然的に流れてきてしまう」

神農さんは被告の厳罰を求め、約16万8千人の署名を集め検察側の証人として出廷しました。検察は、今の法律では「ながら運転」に危険運転致死傷罪が適用できないとした上で神農さんに問いかけました。

検察:
「危険運転致死傷罪を望む神農さんの期待に検察は応えられなかった。裁判所には何を望むか?」

神農諭哉さん:
「署名してくれた16万8000人を代表した声です。自分勝手な事故を起こした被告に現行法で裁ける一番重い判決を出してほしい」

次回の裁判は4月13日で被告人質問が行われます。

高知さんさんテレビ
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