真冬の超短期決戦となった衆院選。
ベテランの前の議員に新人4人が挑む混戦模様の岩手1区、各候補の選挙戦の様子をお伝えします。

盛岡市、矢巾町、紫波町からなる岩手1区。
立候補しているのは、中道の前の議員と、自民、共産、参政、無所属の新人の合わせて5人です。

前の衆議院議員・階猛氏は盛岡市出身の59歳。
1月に立憲民主党と公明党が結成した新党・中道改革連合に立憲側から合流し出馬しました。

階氏は財政金融政策の正常化やILCの誘致、中小企業の社会保険料の負担軽減などを公約に掲げています。

1月31日は盛岡市内で個人演説会を開き、衆議院議員を7期18年務めた実績を強調しました。

中道・前 階猛氏
「予算委員会のときに石破前総理の隣のほうに座って答弁したことがありました。そのときに与党議員の質問に対して数字の根拠を示しながら反論することができた。これから政権を担っていっても私は十分にできるなと」

演説会には公明党の関係者も駆け付け、結束を印象付けました。

公明党 県本部 小林正信代表
「階さんにこの間、私ども主催の演説会に来ていただいて、我々の支持者の皆さまも盛り上がって『応援するぞ』という気持ちになっていただいたと思う」

階氏は大学まで打ち込んでいた「野球」と「中道」を重ね合わせ、選挙戦後半に向けた意欲を語りました。

中道・前 階猛氏
「野球はセンターラインが大事なんですね。ピッチャーとキャッチャーとセカンド、ショート、センターここが強いチームが勝てる。いい戦いをして結果を出したい」

自民党の新人・米内紘正氏は東京都出身の38歳。
米内光政元首相のひ孫で、前回の衆院選に続き2度目の国政選挙です。

米内氏は、ガソリン税の見直しや電気代・ガス代の補助といった物価高対策、そして、東京と地方の格差是正などを公約に掲げています。

自民・新 米内紘正氏
「声を上げる人間がいないと全部都市に飲み込まれてしまう。日本というのは地方の集合体なんだということを、もう一回意識しなければいけないです」

真冬の選挙戦対策として工夫も見られます。

自民・新 米内紘正氏(SNSより)
「働く日本人を増やしていくためにどうするかということを第一優先に考える…」

雪で街頭演説を聞きに来られない人のため、SNSに政策を説明する動画を投稿しているほか、これまでより室内での演説会に力を入れています。
訴えを丁寧に届ける機会を増やし支持の拡大を図っています。

自民・新 米内紘正氏
「考えていることやりたいことを1人でも多くの人に伝えて活動量をとにかく増やす。また今は若い世代はネットですから、ネットでもどんどん発信する。これをとにかく増やすしかないと思っています」

真冬の選挙に柔軟に向き合い、曾祖父が歩んだ国政への道を切り開こうとしています。

共産党の新人・吉田恭子氏は紫波町出身の44歳。
衆院選は今回が6回目の挑戦です。訴えているのは、最低賃金の引き上げや消費税の一律5%といった政策。

中学生の娘を育てる母親の視点から物価高対策を教育費の負担軽減につなげ子育てを支援したい考えです。

厳しい寒さに負けず、公示後は1日に10カ所ほどの街頭演説を精力的に行っています。

冷えた体を温めるのは陣営のスタッフが手づくりした昼食。

共産・新 吉田恭子氏
「『(昼食は)きりたんぽです』と言われていたので楽しみにしていました。元気を頂きます」

陣営の手厚いサポートに加え、ラッキーアイテムという雪のデザインのピアスを身につけ、初の国政を目指しています。

共産・新 吉田恭子氏
「命を守る政策をしっかりと訴えて、平和を守るということも併せて皆さんにお伝えできるように、頑張って行きたいなと思っています」

参政党の新人・佐々木大成氏は宮古市出身の47歳。
建設会社の社長を務めていて今回が初めての出馬です。

佐々木氏は消費税の段階的撤廃と社会保険料の負担軽減、それに15歳までの子供1人当たりに月10万円を支給するなどの公約を掲げています。

参政・新 佐々木大成氏
「皆さまの給料は減りそして貧困化が進み、そして少子化も止まりません。我々の子どもや孫の世代にもっと苦しくなった日本を引き継がせることになってしまうのです」

真冬の盛岡市郊外でも、演説に耳を傾ける人の姿が見られ、2025年の参議院選挙で14議席を得た党の勢いがうかがえます。

高校時代はヨット部に所属しインターハイに出場した経験がある佐々木氏。
海の上で培ったのは選挙戦を乗り越える体力、そして「風を読む力」だと言います。

参政・新 佐々木大成氏
「ヨットは風の力を得て進む船。風が吹いていないと動かないんです。そのときにシタバタしたって体力の無駄。我々参政党は参議院選挙で風が吹いたわけですよ。だから僕は『ここだ今しかない』と思って、この風を最大限受けて衆院選を戦っていきたい」

無所属の新人・小笠原勇治氏は盛岡市出身の62歳。
盛岡市内のスーパーでアルバイトをしていて、選挙への立候補は初めてです。

小笠原氏は、総理大臣を国民が直接選べる制度と、300年住み続けられる住宅の建設支援制度の創設を公約に掲げています。

2日までに演説などの選挙活動は行っていませんが、消防職員時代に勤務していた盛岡市や紫波町での遊説を検討しています。

無所属・新 小笠原勇治氏
「(立候補が)一番最後だし勝算はほとんどないです。ただどう転ぶかわからないし(得票率を)10分の1取れれば供託金も返ってくるし、もう一度チャンスがあるのかな」

8期目を目指す前の議員に新人4人が挑む岩手1区。
投票日は2月8日です。

岩手めんこいテレビ
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