わずか444gで生まれ重い障がいがある岩手県盛岡市の14歳の少年。家族と共に見つけた目標に向かってリハビリを続ける日々を見つめました。

盛岡市で暮らす佐々木滉太さん(14)と、母の晴美さん(49)。
重い障がいがある滉太さんは、最近、自分で靴下を脱げるようになりました。

滉太さんは、とても小さな体で生まれてきました。

母・晴美さんは「生まれた時は444gで、子宮内胎児発育遅延という病名だった。小さく生まれてしまってずっと病院生活が長かったので、出口の見えないトンネルに入っているような状態」と振り返ります。

思うように体が動かせない滉太さん、いま取り組んでいることがあります。
目の動きをパソコンのマウスのように使う視線入力です。
これは、母・晴美さんがAIを使い滉太さんのために作ったゲームです。

母・晴美さん
「(見ると上にあがっていく?)2秒間注視しないと動かない。こうちゃん、ここだよ」

絵を2秒間見つめると干支が変わるのですが、なかなかうまくいきません。

母・晴美さんは「色んなゲームだったりで、目で見れば動くとか押せば動くとか、因果関係を理解できたらなと思って」と話します。

滉太さんの可能性をもっと広げたい。
視線入力の第一人者・岩手県立大学の伊藤史人さんが主催するセミナーにも参加しています。

岩手県立大学 伊藤史人さん
「重度障がい児向けのアプリケーション作ったりシステム作ったり、それで得た知見を皆さんと共有できればいいと思ってこの場を設けている」

知識や技術の習得の他にもセミナーに参加する理由がありました。

母・晴美さん
「滉太は人が好きなので、人に会うということをすごくうれしいと思うみたいで。色んな人に会っても人見知りすることなく自分からバイバイと、手を上げてコミュニケーション取ろうとする姿が見られている」

滉太さん「バイバイ」

共に悩み、共に進む仲間たちとの出会いが大きな励みとなっています。

現在、中学2年生の滉太さんには、視線入力の他にも達成したい目標があります。

「(来年の)卒業式には車椅子で卒業証書をもらうんじゃなくて、自分の足で歩いてもらいにいくのが目標」と話す母・晴美さん。

目標達成に向けて、体のリハビリに力を入れています。
遠くの目標へ一歩ずつ。大きな目標へ向かう取り組みは日々の生活も変え始めました。

母・晴美さんは「日常の動きができるようにということで、リハビリも頑張ってきた。そしたら、お風呂の浴槽を自分でまたがって入ったりとか、介助が最小限でお風呂に入れている」と話します。

目標へ向かう気持ちが日々を輝かせる。滉太さんの歩みが続きます。

岩手めんこいテレビ
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