医療的ケアが日常的に必要とされる児童「医療的ケア児」が、災害時どんな支援や避難が必要かを確認するための訓練が初めて行われた。

■「医療的ケア児」が初の避難訓練
福島県二本松市の医療的ケア児・佐藤紬衣(さとうつむぎ)さん7歳。口から食事をとることができないため、直接胃に栄養を送るポンプやたんの吸引機など、医療機器を使って生活している。

消防や医療機関など8つの団体が集まった避難訓練は、医療的ケア児の支援事業に取り組む福島県が初めて行ったもので、1月28日は「訪問看護師が紬衣さんの家を訪ねた際に地震が起きた」という想定で行なわれた。
訪問看護師の電話:「地震の影響でご自宅の方いま停電が発生している状態なんですね。それでちょっとライフラインの確保が難しいというところで。そちらの方ご本人とご家族と一緒に向かいますので」

■訪問看護師と母親が連携して
訓練では、母・啓実(ひろみ)さんと訪問看護師の2人で連携し、医療機器の安全に注意しながら慎重に移動。医療機器の電源や紬衣さんの体調に異変を起こすことなく避難所に着くことができた。
母・啓実さんは「今回の避難は訪問看護利用中ということだったんですけれども、もし1人で被災してしまったら1人で全部できるか(不安)」と話す。

■医療的ケア児が増加
災害時には病院や避難所も混乱状態となり、受け入れ先の確保にも課題がある「医療的ケア児」。2025年4月時点の県内の医療的ケア児の数は349人で、医療の進歩に伴い、県が調査を始めた5年前から100人以上増加している。

■シミュレーションが大事
福島県児童家庭課の佐藤大輔主幹は「荷物があったり抱っこして(階段を)降りたりとか支障がありますので、事前の準備とかですね、シミュレーションとかがすごく大事だなと思ってやってました」と話す。

福島県は今回の訓練を活かして、個別避難計画の策定など医療的ケア児への支援を強化していくことにしている。

福島テレビ
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