名古屋・大須観音で毎月開かれる骨董市が、いまシニア世代に人気を集めています。昭和の懐かしい品々の中から、質の良い本物を求めて多くの人が来場。昔のモノが持つ確かな価値と魅力に迫ります。
■懐かしさと素材の良さに惹かれて…骨董市に集うシニアたち
名古屋市中区の大須観音の境内で、毎月18日と28日に開催される「大須骨董市」は、約50年の歴史があり、昔懐かしいアイテムや陶磁器、着物などを扱う約70軒の店が並びます。

客:
「昔のメンソレータムや化粧品の箱。オシャレでデザインが良い。昭和のデザインが良いモノを集めているので」

別の客:
「骨董品を買った。2000円。骨董品店で買うと1万円くらいと思う。早い者勝ちだから1点勝負で」
なかなか手に入らない掘り出しモノを求めて、多くの人が訪れています。

骨董市の魅力は買い物だけではありません。
客:
「見るのが楽しい。懐かしいしね」
別の客:
「これアイロン。ここへ木炭を入れて、温めてアイロンかける。小さいときのことを思い出す」

幼い頃にタイムスリップしたような気分が味わえるのも魅力です。
一方、岐阜県羽島市から来た70代の女性は、特別な生地を探しに訪れていました。
女性:
「もう15~20年くらい来ている。洋服作るので生地を買いに来た」
女性が手に取ったのは、大漁旗。
女性:
「今回コレ買ってみようかなと思って。大漁旗です」

1970年代につくられたものといいます。
女性:
「今の大漁旗はポリエステル製もあるが、これは古いから綿だけ。新しいモノじゃなくて、古くて良いモノを。生地が良い。しっかりしている」
昔のものには質のよい製品が多いと女性は話します。
■夫婦で楽しむ骨董市
一方、西区から来た80代の女性は、着物売り場で真剣に品定めをしていました。
女性:
「着物が大好きだから。民謡踊りや歌謡舞踊。安い」

その様子を、少し離れたところから見つめる男性が。
女性の夫:
「妻が着物を見ているので…探すのに時間がかかるから待っています」

10分後。
夫:
「なかなか決まらん。まず忍耐」
ご主人は近くをぶらぶら。15分後、ようやく薄い紫の着物に決定しました。
女性:
「結婚して62年。長いこと付き合ってもらえますから。だから仲良くいられる」

一緒に訪れることで、2人の時間を大切にする。骨董市は、夫婦円満の秘訣でもあるようです。
