29日、NITE=製品評価技術基盤機構は、ガスこんろによる火災事故を防ぐための注意喚起を行った。
衣服への着火で毎年100人前後が死亡
NITEによると、2020年から2024年までの5年間に報告のあったガスこんろによる事故は152件あり、そのうち、使用を誤ったり不注意による事故が全体の約5割を占めている。
事故の原因は「火の消し忘れ」が最多となっていて、次に「近くの可燃物(着衣以外)に着火」したというケースが多くなっている。
また、総務省消防庁のデータによると、衣服への着火により毎年100人前後が死亡していて、内訳では「たき火」の次に「炊事中」の事故が多く発生している。
特に冬場は衣服が厚手になることで衣服に着火していることに気づきにくく、注意が必要だとしている。
さらに、衣服が毛羽立っている状態などでは、着火時に「表面フラッシュ現象」が発生し、一気に燃え広がることがあり、髪などにも着火するおそれがある。
また2022年7月には、飼い主が外出中に、飼っていた犬がガスこんろの操作ボタンを押して点火し、周辺が焼損する事例なども発生している。
ガスこんろ・衣服の着火事故を防ぐポイント
NITEは「ガスこんろの事故」を防ぐポイントとして、以下4点をあげている。
・使用中は、衣服と炎の距離を意識し、近づき過ぎない。
・ガスこんろの使用時及び使用後は、点火・消火の確認をする。離れる際は必ず火を消す。
・ガスこんろやグリルは汚れを放置せず、煮こぼれ・吹きこぼれが生じた場合はきれいに拭き取る。
・ペットがいる場合は、出掛ける際にガスこんろの元栓を閉め、操作ボタンをロックする機能がある場合は使用し、こんろの近くにペットの興味を惹く物を放置しない。
また、衣服への着火を防ぐ対策としては、以下を挙げている。
・やかん、鍋などの大きさに合わせて火力を調節する。
・ガスこんろの奥に物を置かないようにする。
・マフラーやスカーフなど長く垂れ下がる可能性のあるものは外す。
・調理の際はエプロンやアームカバーを着用し、裾や袖の広がりなどを抑える。
(フジテレビ経済部)
