突然の解散報道からあっという間の衆議院解散。
異例の短期決戦となった今回の衆院選。鹿児島県内各地に広がる影響を取材しました。
鹿児島県さつま町の盈進小学校体育館です。
この場所は2月8日、開票所として使用されます。
実はさつま町では、いつもなら宮之城総合体育館を開票所として使用していますが、体育館では当日すでにイベントの予定が。
そのため開票所が変更されたのです。
さつま町 選挙管理委員会事務局・東條和廣書記
「まさか(衆院選が)あるとは思ってなかった。正直、かなりびっくりしました。これまで使った総合体育館の方が空調施設があるので使えれば理想だが、今回(盈進小学校体育館は)使えないということで、一番は、寒さ対策をどうしていくか考えたい」
さつま町ではさらに20カ所ある投票所のうち5か所が変更になりました。
そのため住民が投票所を間違えないよう、チラシや防災無線で周知を進めていると言います。
「きょう、(作業開始は)午前6時から」
市長選挙から一夜明けた26日の鹿児島県鹿屋市。
朝早くから取り付けられていたのは衆院選の候補者のポスターを貼るための看板です。
鹿屋市では市長選終了後、中1日で衆院選の公示を迎えるため、市長選挙で使用した掲示板をお色直しして、そのまま使用します。
看板の設置業者
「2人が楽だけど、人数もいない。(ポスター設置の)数も多いから1人で回った方が早い」
通常、掲示板の設置は1週間ほどかけて行いますが、選挙を翌日に控え急ピッチで作業を進めます。
突然の解散に業者はー?
看板の設置業者
「バタバタで終わるか心配。30枚です(設置枚数)。準備する方の立場に立ってもらいたい」
鹿屋市選挙管理委員会・満丸智一事務局長
「市長選後の準備や片付け、衆議院選バタバタの状態、みんなで頑張っている。今まで経験したことが全然ない」
鹿屋支局・春山たかよ記者
「こちらは志布志市です。選挙ポスターがずらりと並んでいますが、実は志布志市では今週、来週と2週間連続で選挙なんです」
任期満了に伴う市長選挙と市議会議員選挙の真っただ中の鹿児島県志布志市。
ここに衆院選も加わり選挙ポスターの掲示板は3つ分になりました。
実は志布志市、これで2025年度行う選挙は過去最多の5つとなりました。
2025年7月の参院選、2025年12月に県議補選、そして、今回の3つの選挙です。
有権者である市民の反応は?
期日前投票に来た志布志市民
「(選挙が)続けてなので、早めに済ませて」
志布志市民
「仕方ないです。総理大臣が考えることだから。両方とも(税金の)無駄遣いだから」
志布志市選挙管理委員会・鮎川勝彦事務局長
「時期が今までずれていたが、市長市議選挙と衆議院選挙が重なったこと、人員の確保が大変なところである。職員の皆さんにもう少し頑張っていただきたい」
急な選挙では業者への影響も懸念されていましたが実際にどうなのか?
選挙のたびに陣営から車の手配の依頼を受ける鹿児島市のレンタカー会社を取材すると…
トヨタレンタリース鹿児島 レンタル本部・榎木田和弘次長
「(車両の貸し出し)少ないですね。問い合わせも少ないです」
前回の衆院選では18台の車両を貸し出したということですが、今回は現時点で依頼を受けているのは6台。
担当者は低調な理由として、短期決戦で準備が間に合っていないことや、陣営の関係者などから直接車を借りている可能性を挙げています。
ただし、選挙戦が始まってからも、レンタカーの依頼が増える可能性があるということです。
トヨタレンタリース鹿児島 レンタル本部・榎木田和弘次長
「激戦区であればそれだけ車の台数は出て行くのは今での肌感覚でも感じています。車種も豊富に扱っていて台数も取り寄せているので、何かあればすぐ対応できるような準備は整っています」
また、今回の衆院選は大学受験の時期と重なります。
試験を控え勉強に励む受験生はどう受け止めているのでしょうか。
予備校に通う前心晴さんに聞いてみました。
受験生・前心晴さん(18歳)
「大学受験で勉強に集中する時期だが、自分が日本の政治の一員として投票に行けることをうれしく思っている」
「受験が2月後半になるので、(投票日が)あまり遅くならないでと思ったが、2月の最初であれば全然大丈夫と思った」
受験と選挙、2つの大きな節目が重なる中でも、前さんは前向きに捉えているようでした。
予想だにしなかった衆院選に、翻弄されたり自分なりに向き合ったり。
立候補者や陣営関係者だけでなく、様々な人の思いを巻き込みながら選挙戦は進んでいます。