「超短期決戦」衆院選が公示 3選挙区に12人が立候補
異例の1月解散で行われることになった真冬の「超短期決戦」。第51回衆議院議員選挙が27日公示され、大分県内では3つの選挙区にあわせて12人が立候補しました。
立候補者の顔ぶれと訴え、そして今回の選挙の争点についてお伝えします。(届け出順)
【大分1区】新顔参入で構図が変化
まずは大分1区です。前回の顔ぶれに新たな新人が割って入り5人による選挙戦です。
◆国民・新 堤淳太 候補
「働く者の手取りを増やすというところまであと一歩まで来た。そしてこれから、本当に日本国民の暮らしを豊かにする政治を実現するというところまでもこぎつけようとしている。大分から、日本の国民を本当に豊かにしていく」
国政初挑戦となる国民民主党・新人の堤淳太候補。国民民主党が衆院選で県内の選挙区に候補者を立てるのは今回が初めてです。連合大分に加盟する一部の労働組合が推薦し、現役世代に光をあてて手取りを増やすなどと訴えています。
◆自民・新 衛藤博昭 候補
「大分のために日本のためにまだまだ諦めるわけにはいかない。所得税の減税、消費税の減税より一層切り込んでいく必要がある。だからこそ、ここで高市政権への推進力を皆様から頂戴する必要がある」
自民党新人の衛藤博昭候補。父は参議院議員だった衛藤晟一氏です。国政は2回目の挑戦で、新たに連立を組んだ日本維新の会の推薦を受けています。減税や積極的な投資、東九州新幹線の早期実現などを訴えています。
◆参政・新 野中しんすけ候補
「既存の政治家に任せていても日本は良くなっていない。この1年半、国政選挙があっても何も変わっていない。理念の中に日本の国益を守ることを訴えている。そういう政党が参政党ということをもう一度この選挙戦で訴えていきたい」
参政党・新人の野中しんすけ候補はユーチューバーとして活動していて3回目の国政挑戦です。2025年の参院選で躍進した党の勢いを追い風に初当選を目指します。消費税の段階的廃止や外国人の受け入れ厳格化などを訴えています。
◆無・前 吉良州司候補
「生活者の暮らしを二の次三の次に考える。このような政権に断固としてノーを突きつけ、その先頭に立っていきたい。この物価高対策の本丸、根本治療である、行き過ぎた円安を是正する」
無所属・前職の吉良州司候補は8回目の当選を目指します。自身の後援会と連合大分に加盟する多くの組合を軸とした選挙戦で社民党も支援しています。「生活者主権で将来世代優先の政治」を掲げています。
◆共産・新 山下魁候補
「この暴走政治にストップをかける。何より高市政権と正面から対決してその大元にある自民党政治を本当に変えていく。変なミサイルを買うくらいなら医療や介護で頑張っている福祉の労働者にこそしっかりと税金を生かしていく」
国政13回目の挑戦となる共産党・新人の山下魁候補。高市政権はアメリカの言いなりで大企業を優遇していると批判。安保法制の廃止や消費税の減税などを訴え比例票の上積みも目指します。
【大分2区】与野党一騎打ちの構図に
前回は保守分裂となった大分2区は今回、与野党一騎打ちの構図に。
こちらの2人が立候補しました。
◆自民・前 広瀬建候補
「建設業の技術力、IT、AI、医療の技術力様々な可能性を秘めているのがこの日本、今、この日本の可能性、将来性をこれからどんどん投資を加えていって開花させない手はない」
自民党・前職で高市内閣で農水政務官を務める広瀬建候補です。
保守分裂となった前回は無所属で臨みましたが、父・広瀬勝貞前知事の支援者の支えもあり、初当選を決めました。
産業振興が地方の創生にも繋がるなどと訴え再選を目指します。
◆中道・前 吉川元候補
「『生活者ファースト』これがこの今回の中道の選挙スローガン。新しい中道という政治の塊、その中で、多様な意見をみんなで議論をして、そして生活者を中心とする新しい政治を作り出していく」
中道改革連合・前職の吉川元候補。過去5回はいずれも比例での復活当選です。
新党からの出馬となる今回は、公明党の支援を受け、小選挙区での初勝利を目指します。
恒久的な食料品の消費税ゼロや対話による平和外交などを訴えています。
【大分3区】前外務大臣に新人4人が挑む
最後に大分3区です。
小選挙区制の導入以降、最多となる5人が出馬。前・外務大臣に新人4人が挑みます。
◆参政・新 野中貴恵候補
「私たち参政党は一律の減税を訴えていく。減税に加えて積極財政、内需を回して日本人が使えるお金を増やしていく。まったく私たちに寄り添わないまま進められるこの土葬問題には断固として反対の姿勢をとっていく」
参政党・新人の野中貴恵候補です。福岡県出身の漫画家で、前回の衆院選は福岡で立候補し国政は2回目の挑戦。1区の参政党の候補の妻で消費税の段階的廃止やイスラム教徒の土葬墓地建設反対などを訴え比例票の上積みも狙います。
◆自民・前 岩屋毅候補
「日本を前に正しく進める。その第一の課題は外交だ。日本の針路を正しくとる、断固としてこの国の平和と国益を守り抜き、そのために渾身の力を注ぐ」
前・外務大臣で自民党・前職の岩屋毅候補。
11回目の当選を目指す今回は連立を組む日本維新の会の推薦を受けています。自身の外交政策やイスラム教徒向け土葬墓地問題などについてSNSで「デマが飛び交っている」として言動の真意を説明する動画の配信にも力を入れています。
◆中道・新 小林華弥子候補
「こんな国民を無視した自分ファーストの選挙で高市政権を勝たせるわけにはいかない。そのことを強く訴えたい。声が小さい人、声を出したくても出せない人、 あるいは社会的に弱い人の立場のためにこそ働くのが本来の政治だ」
中道改革連合・新人で元由布市議の小林華弥子候補です。前回は立憲民主党から出馬しましたが、今回は新党から立候補、連合大分が推薦しています。「強い国より優しい国を目指す」として格差の是正などを訴え公明党の協力も追い風に、初当選を目指します。
◆無所属・新 平野雨龍候補
「大分の新しい未来、大分3区を前にそして日本を次の時代へ皆様と共に築き上げていきたい」
無所属・新人の平野雨龍候補です。
千葉県出身で、2025年の参院選では東京選挙区から出馬。落選したものの23万5000票余りを獲得しました。選挙戦では外国人政策の規制強化などに力を入れたいと訴えています。
◆保守・新 岩永京子候補
「保守の人、別府を守りたい人大分を守りたい人、日本を守っていこうと思う人は岩永京子に、国会に送ってもらえた暁には精一杯頑張って働きたい」
日本保守党・新人の岩永京子候補は別府市のタレント育成会社の代表を務めています。日本保守党が国政選挙で県内に候補者を擁立するのは今回が初めてです。選挙戦では外国人に対する政策の抜本的見直しなどを訴えています。
今回の衆院選では、物価高を背景に各党が消費税の減税や廃止を含む経済政策を強く訴えていて大きな争点となっています。このほか、外交・安全保障政策、そして人口減少や地域活性化対策などで県内でも活発な論戦が繰り広げられそうです。
政権の枠組みの変更や新党の結成などで選挙戦の構図が大きく変わる中、与党は過半数を確保出来るか、野党は勢力を拡大できるか国民の審判が注目されています。
衆院選の投票と開票は2月8日で、期日前投票は28日から県内全ての市町村で始まります。県内の有権者数は26日時点で、92万560人となっています。