鹿児島県志布志市の山元さん一家の恒例行事は大運動会。親戚一同による大人数の運動会は壮観だ。この時は元気な姿を見せていた家長のハツミさん(当時97)は直後に天国に旅立ち、今回、三回忌に合わせて2年ぶりの運動会が盛大に開かれた。

思い出の運動会直後に旅立ったハツミおばあちゃん

志布志市志布志町の安楽小学校で開催された山本家大運動会。前回2024年は、運動会の発起人で名誉会長のハツミさんが、メガホンを手に元気にあいさつした。

「きょうは天気もよくてみんな集まって大変うれしく思います。1日頑張って運動会を励ましてやってください。お願いします」

子や孫、ひ孫まで58人が集まったこの日、ハツミさんは目を細めて家族を見守り、終始笑顔だった。しかしその運動会からわずか18日後、ハツミさんは天国に旅立った。

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ハツミさんの三女・大廻房子さんは「運動会があまりにも元気だったんですよ。それまではあまりしゃべらなかったんですけど、あの日しゃべったでしょ。あれで満足したんじゃないかと。ほとんどの孫の顔もひ孫の顔も見られて」と振り返る。

ハツミさんの三回忌に6回目の運動会

2026年1月17日。この日はハツミさんの三回忌法要が営まれ多くの親戚が集まった。そして開かれたのが恒例の運動会。2年ぶり6回目の開催で、総勢45人が参加した。そして今回の運動会も事情を聞いた校長先生が快く使用を許可してくれ、安楽小学校が会場となった。選手宣誓では「先祖がつないでくれた命を大切にし、天国のばあちゃんまでみんなの笑顔と笑い声が届くよう頑張りたい」という言葉が響いた。

山元家の運動会は、ハツミさんの息子の子供たちの家系のチームと、娘の子供たちの家系のチームに分かれて対決する。最初の競技「山元家〇×クイズ」では正解者の人数が点数となる。語り継がなければならない山元家の歴史もクイズの問題に。

「伊三雄じいちゃんはシベリア、今のロシアに捕虜として連れて行かれたことがある?」

「ないよないよ」「あったらかわいそうじゃん」とみんなが口々に話す中、○と×に分かれた。

正解は「あります!」

白熱の競技に家族の絆

グラウンドでは他にもスリッパ飛ばし競争や木の棒を使ったボウリングのような競技、モルック、それにソフトボール。体育館ではドッジボールと、多彩な競技が実施された。

クライマックスは「ガチンコリレー対決」。1周200メートルのトラックを5周するというルールだが、走る人数や1人あたりの距離は各チームお任せ。大盛り上がりの中、全ての競技を終えて成績発表の時間を迎えた。

「優勝は外孫(娘の家系)チームです。優勝おめでとう!」と元気よく優勝旗を手渡す山元保さんはハツミさんの次男。チームは今回負けてしまった。

「一生懸命やったんですけど、残念なことに負けてしまいました」と悔しさをにじませながらも、これまでの戦績は「3勝3敗ぐらい。大体一緒ぐらい」と話す保さん、次回への意気込みを示した。

一方、ハツミさんの三女・大廻房子さんは「久しぶりに勝ちました。きょうはリベンジができてよかったです」と笑顔で語った。

天国のおばあちゃんへの思い

「ハツミおばあちゃんはどう見ていると思う?」と聞かれた房子さんは「最高に喜んでると思います」と答えた。天国のハツミさんは何と言っているかという質問には「『おまいどんは、よう頑張ったね。また運動会しなさいねー』って」と方言を交えて笑顔で語った。

家族が集まり、笑顔と笑い声に満ちた山元家大運動会。天国のハツミおばあちゃん、家族の元気な姿と笑い声が、しっかりと届きましたか~!?

(動画で見る▶笑顔いっぱい!山元家大運動会 総勢45人の親戚が集合! 鹿児島・志布志市)

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