除雪作業が連日行われているが、大雪が想定される場合に気象台などが注意・警戒を呼びかけるのが交通の乱れだ。近年、JRでは計画運休が行われ、高速道路や国道でも予防的に通行止めにするケースがみられるようになっている。こうした対策がとられるようになった背景とは…
列車の立往生・帰宅難民…過去の教訓から「早めの判断を」
2018年1月。想定を超える積雪により、新潟県三条市の東光寺駅と帯織駅の間で停車してしまった信越線。
列車内には400人以上が取り残され、中には体調不良を訴えて救急搬送される人も。立往生の解消までには15時間以上を要した。
こうした教訓から駅と駅の間で列車の立往生が発生しないよう、大雪が予想される場合には、列車の運転を見合わせるケースが増加。
ただ、25年2月には、記録的な大雪が県内を襲い、新潟駅を発着する在来線が全て運転を見合わせたため、いわゆる帰宅難民も発生した。
JR東日本新潟支社の白山弘子支社長は1月20日の会見で「まずは動かせるかどうかを“早めに”判断をしてお客様にお伝えしていく。情報がより詳細にわかってきたら、我々も早め早めに判断をしていきたい」と“早めの判断”を下す方針を強調した。
解消までに約64時間…関越道で約2100台の車が立往生
これは鉄道に限ったことではない。
2020年12月、関越自動車道で約2100台の車が立往生。災害救助法が適用され、自衛隊が派遣される事態に。
このとき立往生を避けようと多くの車が高速から国道へと避難したため、国道でも立往生が発生するなど影響が拡大していた。
関越道の立往生が解消されるまでに要した時間は約64時間。
ガソリンの残量を気にしながら、十分な食事も取れず、寒い車内で身動きが取れなくなるこの状況は命の危険すらある。
大雪想定される場合は予定の見直しを
北陸地方整備局などは立往生の発生を回避するため、現在は大雪が想定される場合には、あらかじめ高速道路と並行する国道を同時に通行止めにして集中除雪を実施している。

大雪が想定される際に鉄道や高速道路などが止まるのは命を守るため。
「大雪でも目的地に行けるかもしれない」ではなく、「大雪だから目的地にはつけないかもしれない」と考え、予定の見直しなど不要不急の外出を控えることが重要だ。
