高知大学の朝倉キャンパスに、一風変わった自動販売機が登場し、学生たちの話題をさらっています。その名も「学長のおごり自販機」。
名前からして何やら太っ腹な予感がしますが、一体どのような仕組みなのか、そして学長の狙いは何なのか。取材しました。
専用コインを入れると…「学長、ありがとうございます!」
一見するとキャンパス内のラウンジにある普通の自動販売機。しかし、よく見るとそこには受田浩之学長の笑顔と共に「I am the president!」の文字が。
実はこの自販機、通常の現金だけでなく、学長から手渡される「学長コイン」を使って飲み物を買うことができるのです。
取材班の三木アナウンサーも、さっそく受田学長からコインを受け取り体験。「学長、ありがとうございます」とコインを投入すると、見事にジュースが出てきました。このちょっとしたやり取りが、自然と笑顔を生み出します。
「神宮へ連れていきます」野球部員との熱い約束も
このユニークな自販機を開発したのはサントリーホールディングス。「学長と学生の交流促進」を目的に導入されました。
記念すべき“おごり初め”の第一号となったのは、硬式野球部の井上廉さんです。
井上さんはジュースをおごってもらったお礼に、「受田学長を神宮(全国大会)へ連れていきます」と力強く宣言。学長も「ぜひお願いします」と応じ、ジュース一本を通じて熱いコミュニケーションが生まれました。
普段、雲の上の存在になりがちな学長と、学生が「おごる・おごられる」という関係でフラットに話せる。これこそがこの自販機の最大の魅力でしょう。
資金源は学長のポケットマネー!?立ちはだかる「財務大臣」の壁
さて、気になるのはこの費用の出どころ。「おごり」というからには大学の経費…かと思いきや、なんと受田学長のポケットマネーから捻出されているとのこと。
あまりの太っ腹ぶりに驚きますが、学長には一つ懸念材料があるようです。
「我が家に財務大臣(妻)がおりまして、財務大臣との折衝次第になると思っています」
冗談交じりにそう語る受田学長ですが、その表情は真剣そのもの。「みんなが笑顔でいろんなことが話し合える、風通しのいい組織にどんどんしたい」と、この自販機に込めた想いを語ってくれました。
まとめ
この「学長おごり自販機」は、高知大学の学生と教職員限定で利用可能。学生が学長に動画メッセージを送り、それに対して学長が返信動画と共にコインを贈るという、デジタルとリアルを融合させた新しいコミュニケーションツールです。
1本のジュースが、大学の新しい絆をつむいでいくかもしれません。
