オリンピックに出られなくなってしまったという驚きのニュース。
開幕を約3週間後に控える中、ボブスレーで突然、出場の可能性が消滅してしまったということです。
“氷上のF1レース”とも言われるボブスレー。
日本の男子2人乗りは2014年のソチ大会以来3大会ぶりの出場を目指していましたが、今回、連盟のミスによりイタリアで行われるミラノ・コルティナオリンピックに出場できなくなったことが分かりました。
その原因は、日本ボブスレー・リュージュ・スケルトン連盟による出場条件変更の見落としでした。
ボブスレー男子には「4人乗り」と「2人乗り」の2種目あり、これまでは、それぞれで出場枠を獲得するという条件がありました。
ただ2025年、その出場条件が変更されました。
今大会からは「2人乗り」と「4人乗り」両方の国際大会の成績を合わせて決める方式となっていました。
日本の男子は「2人乗り」での出場を目指していましたが、連盟が新たな出場条件に気づかず、本来必要な「4人乗り」の遠征を行わなかったということで、オリンピック出場の可能性が消滅してしまったということです。
2022年の北京オリンピック後、日本のボブスレーは海外派遣を一時休止していました(2022年10月~2023年2月)。
そして、2024年6月に新たな出場条件が発表されたとされています。
ボブスレーの国際連盟の会議に日本からの出席はなかったということです。
そして2026年1月初めに他国から指摘を受けて判明。
日本の連盟が国際連盟に対して救済措置を求めたものの、認められませんでした。
この出場条件の解釈の誤りについて、連盟は13日、「担当者が優秀で全幅の信頼を置いていた。ダブルチェック機能が働いていなかった。謝罪しようがない」と会見で答えたということです。
連盟は理事と競技委員会のスタッフ全員で10人程度、非常勤者が数人、選手は国内から海外に渡航する際の往復航空券を自己負担していたという現状もあったということです。
加藤裕太選手は自身のSNSで、「報道にある通りで、オリンピックへ出場するという目標は叶いませんでした」と投稿しています。
そして、別の国際大会に出場していた選手からは「ここまでの努力は何の意味もなかったんだと思った。涙が止まらなかった」「ここまで初歩的なミスとは。次元が違う。あきれて言葉も出ない」「日ごろから選手ファーストではないことが常態化していた」といった声も上がっているということです。
宮司愛海キャスター:
4年に一度しかないですからオリンピックって。しかも3大会ぶりで思いも強かったわけですから。
青井実キャスター:
我々4年に一度って捉えがちですけど、選手にとっては人生かけて何十年、その競技に向き合ってきているわけですから、その思いは計り知れないですね。
宮司愛海キャスター:
セカンドキャリアにももちろん影響するでしょうし、どういうふうに責任を取っていけばいいんだろうと思わざるを得ません。
ではなぜこのようなあり得ないミスが起きたのか、スポーツライターの小林信也さんは「背景には人が少ないうえに予算が少ないということが考えられる。会議にはリモートでも参加できるはずなので、競技への意識がそれほど高くないと批判されてもやむを得ない」と指摘しています。
青井実キャスター:
2024年に新たな出場条件が発表されて、国際連盟のホームページとかに載っていたりすると思うのですが。
その点について連盟に聞いたところ、内容を確認したが変更した内容を誤認してしまったということです。
では、こういったミスをどのようにすれば防げるのかですが、JOCの井上康生選手強化本部長は「アスリート・関係者への丁寧なフォローアップと再発防止に向けた対策の立案を指示した」とコメントしています。
それから、夏の競技団体も含めて、オンラインで緊急会合を開いて注意喚起を行ったということです。
青井実キャスター:
パックン、選手たちが本当に可哀想だなと思いますが、こういうことはないようにしてほしいですね今後。
SPキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
個人的にも例えば旅の前にチェックリスト作ったりするじゃないですか。制度化が大事です。マニュアルを作ってチェックリストを作る。出場条件とは何ぞや、それを1項目ずつ果たしているかどうかをしっかり全ての組織が確認できるように、まずJOCがそのマニュアルを作って配布してほしいと思います。
青井実キャスター:
今後、そういうことに気を付けていただきたいと思いますし、今回、出場を逃してしまった選手たちのケアもしっかりしていただきたいです。