突如浮上した「衆議院の解散論」。急転直下の展開に、富山でも驚きと衝撃が広がっています。

衆議院の解散は早くても新年度予算案が成立した後の春以降と見られていたので、各政党県連幹部からも驚きの声が聞かれました。

富山で注目されるのは、旧富山市をエリアとする富山1区での動きです。

自民党県連や富山市連が現職の田畑裕明さん以外での候補者の選考を進めていますが、田畑さん本人は無所属でも出馬すると見られています。

加えて、前回、比例復活を果たした立憲民主党の現職の山登志浩さん、参政党新人の斉藤匠さんが立候補を表明しているほか、無所属の吉田豊史さんが出馬の意向を示しています。

このほか、日本維新の会と共産党が候補者の擁立を目指していて、過去最も多い7人が立候補する可能性があります。

そのなか最大の注目点が自民党の候補者擁立です。

県連や富山市連といった地元が反対する中、党本部は田畑議員に公認を出すのか、それとも新たな候補者を用意できるのか。今後動きが慌ただしくなります。

そもそもを振り返ると、田畑議員は不適切な党員登録問題や政治資金パーティーなどこの1、2年に立て続けに不祥事が発覚しました。

自民党県連と富山市連が田畑さん以外を公認とするよう党本部に求めています。

一方で、公認は現職が優先されるのが慣例となっています。

さらに田畑さんは仮に無所属でも選挙に出馬すると見られていて、その場合は自民党の分裂選挙となる可能性があります。

自民党県連は先月24日、公認を決める自民党本部に田畑議員を選任しないよう求める内容を総意として伝えていますが、衆院選が目前に迫る今も田畑議員に代わる候補者を決められていないのが現状です。

今後の自民党県連はどう動くのか。13日、自民党県連の宮本幹事長に聞きました。

*自民党県連 宮本光明幹事長
「本来党本部との連携をとりながら一緒に進めてきた経緯はあるが、この段階になると急遽選考についてスピード感を持って間に合うようにやる」
「ある程度広い範囲で名前が挙がった人を選んでいただける形式をとれるのかどうか、選考委員会として一人に決めて戦わせてくれと申し上げるのかこの選択も急遽しなくてはいけない」

宮本幹事長の発言のポイントをまとめました。

まずは、田畑議員以外を選ぶ方針についてですが、「1年以上かけて議論しており変わるものではない」としています。

あくまで田畑議員以外の新たな候補者を選ぶということです。

そして、その選考方法は選挙日程が最短の2月8日投開票だとすれば、「広く公募をかける時間の余裕はない」としています。

その上で具体的には、これまでの議論で名前が上がった候補者の認知度調査を行って決める方法や選考委員会で議論し1人を選ぶ方法などを例として挙げています。

宮本幹事長は高市総理が外遊から帰国した後の18日か19日が山場になるとみていて、それまでに選考委員会を開催し、候補者を決めたい考えです。

自民県連はこの1週間ほどで新たな候補者を選ぶということになります。

そして今回の選挙は自民と維新の連立になって初の国政選挙です。

これまでとの変化として注目されるのは、自民党との連立を解消した公明党支持層の票の流れです。

立憲の野田代表と公明の斉藤代表は選挙協力について「より高いレベルで連携」することで合意しています。

富山1区の公明党の組織票は1万票以上あるとされており、今後の選挙協力の行方が選挙結果に影響を与えそうです。

そして、2区と3区の立候補予定者について見ていきます。

県東部の2区です。自民党現職の上田英俊さん。立憲民主党は新人の越川康晴さんの擁立を決めています。

県西部の富山3区は、自民党現職の橘慶一郎さんに誰が挑むかという構図になりそうで、各党が擁立作業を急いでいます。

この2区と3区に擁立する予定なのが、国民民主党と共産党です。

国民民主党県連の橋本雅雄幹事長は「2区3区での候補者擁立が最終段階であるとし、今週中にも発表したい」としています。

共産党県委員会の上田俊彦委員長は「県内全ての小選挙区での候補者擁立を視野に、今週中にも候補者を発表する」と話しています。

また、高市政権で連立を組む富山維新の会代表の柴田巧参院議員は、衆議院の解散について「連立の信を問い、改革のギアを上げる狙いがあるのだろう」と述べた上で、自民党と選挙協力が結ばれていない現状を踏まえ、特に富山1区での擁立作業を急ぎたいとしています。

解散となれば、かつてない短期決戦となり、今後の展開に注目です。

富山テレビ
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