多くの買い物客が行き交う岡山市中心部の商店街で、1月13日、視覚障害者を安全に導く黄色い点字ブロックの設置工事が始まりました。要望から6年、視覚障害者にとって念願の新設です。
点字ブロックが新たに設置されるのは、岡山市中心部にある表町商店街です。
(竹下美保記者)
「こちらが商店街に設置された記念すべき1枚目の点字ブロックです。工事が進むと商店街の約150メートルに黄色い道ができます」
目の不自由な子供たちの手術費用を支援する岡山市の認定NPO法人「ヒカリカナタ基金」の要望を受け設置されたもので、自身も全盲の竹内昌彦理事長が市や商店街と交渉を続けてきました。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「要望書を岡山市にあげて6年かかった。それだけに、やっとここまでこられてうれしい」
アーケードがあり、それぞれの店で丁寧な説明を受けながら買い物ができる表町商店街は、視覚障害者者にとって人気のスポットです。しかし、わずかに視力が残る人が見えやすい「黄色い点字ブロック」を設置することは景観を損なうなどの意見もあり、簡単ではありませんでした。
(岡山市の担当者(当時))
「点字ブロックの色は黄色、その他の周囲の路面との輝度比が大きいことにより、ブロック部分を容易に識別できる色とするなので。黄色がマストではない」
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「黄色って評判悪いんですかね」
約1キロに渡る表町商店街は、8つの組合で構成されていて、点字ブロックの設置に賛同したのは、今回設置されるエリアを管轄する中之町商店会だけでした。
(ヒカリカナタ基金 竹内昌彦理事長)
「まちの美観など色々な意見があると思うが、弱い視力を頼りに黄色をたどろうとする人にとっては、ここまで譲ってもらえたこと、本当にありがたい」
工事は、順調に行けば来週にも完了する見込みです。竹内理事長は、点字ブロックが商店街全体に広がるまで交渉を続けることにしています。