世界初となるプロジェクトが本格始動です。地球深部探査船「ちきゅう」が南鳥島近海でレアアースの試験採掘を行うため、12日朝に清水港を出航しました。
高本圭市記者
「高さ約130mのやぐらがそびえたつ探査船ちきゅうです。まもなくレアアースを試験採掘するため、ここ清水港を出航します」
清水港に接岸された地球深部探査船「ちきゅう」では、12日朝に出航準備が急ピッチで進められていました。
日本の最も東に位置し約2000キロ離れた「南鳥島(みなみとりしま)」へ向かうためです。
「ちきゅう」は排他的経済水域EEZで海底約6000mまでパイプを下ろし、レアアースを含む泥を回収する試験に臨みます。
海洋研究開発機構はこれまでに「レアアース泥(でい)」の存在を確認していて、国を挙げて国産レアアース採掘を目指した技術開発とプロジェクトが進められてきました。
内閣府:石井正一プログラムディレクター
「特定国に過度に依存しないような形の調達を考えている次第です。その一つの方策として私どもは国産レアアースの実現に向けてのプロセスがあるのではないかと思っている次第です」
スマートフォンや光学レンズ、LED、電気自動車などさまざまな精密機器に使われるレアアース。
大半が中国で生産されていますが輸出規制が心配される中、新たな調達先の開拓が急がれる課題となっています。
今回のミッションは機器の作動確認がおもな目的で、量を問わずレアアース泥を引き上げることができれば来年からの本格的な採掘に向け成功と言えるということです。
内閣府:石井正一プログラムディレクター
「2027年2月に本格的に1日あたり350トン採掘、6000mに挑戦するわけで事前段階の機器の性能確認テストというのをメインにおいている形です。正常に動いていけばしっかりと成功したことになると私どもは思っています」
世界初となる海底6000メートルからのレアアース泥の採掘。試験は数週間かけて行われ、ちきゅうは2月14日に清水港に戻る予定となっています。