中部7局のシリーズ「今年にかける人」は今回、福井から大野市出身の卓球女子・日本代表の大藤沙月選手を紹介します。2024年の国際大会優勝でブレイクしたニューヒロインです。強豪ひしめく日本卓球界で、2年後のロサンゼルスオリンピックを目指す大藤選手の、今年にかける思いを聞きました。


佐々木拓哉アナウンサー:
「福井を飛び出してきょうは大阪にやってきました。こちらに世界で活躍している卓球選手がいます」
 
大阪府八尾市にあるミキハウスの卓球練習場で、黙々と練習に打ち込むのは福井県大野市出身で卓球女子日本代表の大藤沙月選手21歳です。
 
12月26日時点でシングルスの世界ランキングは、国内5番目となる14位、女子ダブルスは国内トップの2位、女子卓球界に現れた注目の選手です。

佐々木アナ:
「そもそも卓球をはじめたきっかけは何だったのですか?」
 
大藤選手:
「父と兄が卓球をやっていて家から5分くらいのところに卓球クラブがあったのでそこで始めました」
 
3歳のころからコーチをしていた父に教わり、卓球に没頭していったといいます。

大藤選手:
「小学2年生のころに全国大会で2位になったときから『いけるかもしれない』というのが自分の中にあって、そこから卓球にしっかり向き合うようになった」
 


福井市のフェニックス卓球クラブで力をつけ、大阪の強豪・四天王寺中学・高校に進学、小、中、高と全国トップクラスの成績を残しました。
 
2023年からはミキハウスでプロ選手としてのキャリアをスタートします。
 
そんな大藤選手が一躍脚光を浴びたのが2024年の10月にフランスで開かれた国際大会です。
 
シングルスで、平野美宇選手、伊藤美誠選手、張本美和選手と、日本の実力者3人を破って優勝を果たしました。


佐々木アナ:
「振り返ってどんな大会になりましたか」
 
大藤選手:
「今振り返ると全てが夢のようだったというか、その大会で優勝したことによってオリンピックも見えてきたし自分の中でも大切な大会になりました」
 
2025年5月には初めて世界選手権に出場し、シングルスと女子ダブルスでは目標に届かずベスト8で敗退となったものの、混合ダブルスでは銀メダルを獲得しました。
 
大藤選手:
「一番想像もしていなかった混合ダブルスで銀メダルをとることができて悔しい気持ちと信じられない気持ち、どちらもあった大会になった」
 


11月には、大会の合間を縫って大野市の母校・有終南小学校を訪れ、後輩たちから熱い歓迎を受けました。
 
体育館で全校児童を前に銀メダル獲得を報告、児童らが用意した質問にも答えました。

Q.好きな給食は―
「好きな給食はきなこ揚げパンです!」
 
Q.卓球で辛いときはどうしているのかー
「スイッチでマリオカートをしています」
 
このあと、大藤選手が児童を相手に試合形式で交流し、ラリーやサーブなどを披露しました。
 
小学生たちは「楽しかったし嬉しかった。2点は取りたかった。世界でうまい選手になりたい」などと憧れの表情で話していました。
 
佐々木アナ:
「涙ぐむようなシーンもあった。実際に子どもたちと触れあってどう感じましたか」
 
大藤選手:
「本当にみんなのパワーだったり応援しているっていう気持ちが心に響いて嬉しかったのが一番。海外に行って離れていてもテレビで見てくれていたり、ニュースを見て応援してくれているというのを感じてすごく自分のパワーになりました」


大藤選手と一緒に練習することもあるというクラブの後輩たちは先輩・大藤選手について「卓球の時は凄く真剣でかっこいいなと思うけど、私生活ではすごく面白くて明るい。お菓子もいっぱいくれる。優しい先輩」と話します。
 


チャーミングな一面をもち、地元の人や後輩たちからも愛されている大藤選手。大きな期待を背負い、年明け早々には国内の頂点を決める全日本選手権で優勝を狙います。2年後のロサンゼルスオリンピック出場のためにも「(今年は)重要な年になる」と意気込んでいます。
 
大藤選手:
「私自身もすごく憧れている舞台。次のオリンピックから新しく混合団体や混合ダブルスが種目になるので、すべての種目で活躍できるようにやっていきたい。2025年は色んな経験をさせてもらって、自分の成長につながる1年になったと思うのでその1年を生かし、どんなときでも自分の武器である『攻め』を大切に戦っていきたい」
  
2025年を超える飛躍の年へ。大藤選手の挑戦はまだ始まったばかりです。
      

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