アメリカ・ミネソタ州で7日、女性が連邦の移民取り締まり局の職員に射殺された事件で、この職員が女性とのやりとりや発砲までの様子を携帯で撮影していたことが分かりました。

バンス副大統領は9日、自身のSNSに現地メディアが入手した動画を引用し、「つらくともこれを見るがよい」と投稿しました。

47秒の動画は、発砲したICE(移民関税捜査局)の職員が車から降りるところから始まり、道路をふさぐようにして駐車している女性の赤い車に近づく様子が映っています。

女性の車の後部座席には黒い犬がいて、運転席の窓から顔を出す女性の姿が捉えられています。

その後、職員が運転席側に回り込むと、女性は窓から左腕を出し「大丈夫よ。あなたに対して怒っていないわ」と職員に話します。

カメラがナンバープレートを写そうと進むと、今度は車の後方にいる女性のパートナーである別の女性が携帯で撮影をしながら職員に話しかけ始め、「顔を見せなさいよ、坊や」「大丈夫よ、私たちは(ICEのように)ナンバープレートを毎朝取り換えたりしないわよ。後で事情聴取をしに来る時でも同じプレートよ、ご参考までに」と皮肉を込めて言います。

この時、職員の左手が映り、携帯を左手に持ち替えたとみられます。

パートナーの女性はさらに「私たちを捕まえたいの?お昼ご飯でも食べてきたら?坊や。さあどうぞ」とやゆするような言葉を述べた後、助手席に乗り込もうとします。

別の職員が「車から出ろ!」と4回にわたり女性に命じると、女性はハンドルを右に切り始め、パートナーは車に乗り込まず、「あなた、行って!行って!」と走り去ることを促します。

その瞬間、男性のうめき声と銃声が3発聞こえ、カメラはマスクをした職員の顔を捉えます。

男性の声が女性をののしった直後、車が駐車中の車に衝突する音で動画は終わります。

別のカメラの映像では、職員が右手で発砲しているのが捉えられていて、職員は左手で撮影しながら、右手で引き金を引いたとみられます。

バンス副大統領は「みなさんは(職員が)車にひかれたわけでも、嫌がらせを受けたわけでもなく、罪のない女性を殺害したと聞かされただろう。しかし、真実は彼の命が脅かされ、自己防衛で発砲したということだ」と改めて女性側に非があると主張しました。

今回の事件で複数の動画が出回っていて、職員の発砲に至った経緯や、発砲が正当化されるのかをめぐり、アメリカ国内では世論が二分しています。

フジテレビ
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国際取材部
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