秋田県立鹿角高校野球部は2025年、創部2年目で夏の県大会決勝に駒を進めました。躍進を支えるのは地域の応援。チームは「地域とともに甲子園出場を実現させる」と意気込みます。

冬のシーズンを迎えた鹿角市の鹿角高校。野球部の室内練習場には、熱く意見を交わす選手たちの姿がありました。

この日は終業式。本格的な冬のトレーニングがスタートする日でもあります。

選手からは「自分ができてるからやらないではなく、誰かに言われたなら、しっかりそこに向き合おう」と意見が出ました。

田中大地主将:
「ミーティングを経てチームの意志、自分たちがどこを目指して、どうなりたくて、そのためにどうあるのかの考えをしっかり統一できたので、甲子園で勝ち上がるチームを目指してまとまっていきたい」

2025年夏の全国高校野球選手権秋田大会。創部2年目ながら堂々シード校として臨んだ鹿角は、決勝に進出しました。

決勝の相手は甲子園常連の金足農業。

強豪相手に先制を許したものの、鹿角は粘りを見せて最終回、同点に追いつきます。延長タイブレークの末に敗れはしましたが、創部初の甲子園まであと一歩と迫り“鹿角旋風”とたたえられました。

鹿角市民は「ここまでくれば鹿角市民全員が応援したと思う。決勝まで勝ち進んでありがたい」と話しました。

夏の快進撃の立役者となったのは、2年生エース・佐藤大和投手。主に先発として30イニングを投げ、自責点はわずか3。防御率0.90と抜群の安定感を誇りました。

3年生が引退し、最高学年となったシーズン。チームが目指すのは“甲子園出場”だけではありません。

佐藤大和投手:
「3年生の先輩たちが抜け、まだ自分たちでできていないところもあるが、これからはどんどん成長し、2026年の夏は絶対甲子園に出場し勝ち進みたい」

掲げる目標は“甲子園ベスト8”。選手はレベルアップのために必要なことを自ら考え、それぞれの課題解決に向けたトレーニングに取り組んでいます。

小林洋介監督:
「この時期だからできることももちろんあるし、基本的に器自体を大きくしたい。まずはできるプレー、できることの幅を増やし、速度をあげることに着目し、目標を設定して取り組んでいる」

レベルアップに欠かせないのは、目に見えるデータです。体重や筋肉量はもちろん、バットスピードや角度を計測できる機器を練習に取り入れています。

小林洋介監督:
「われわれからすると重要な課題が見つかった夏の敗戦だったので、まずはフィジカルを含めた個の力に重きを置いて練習している」

この日は青森からトレーナーを招きました。

外で野球ができないこの時期だからこそ、ウェートトレーニングや走り込みでフィジカル強化を図ります。エース・佐藤投手は、体幹の強化や球速アップに取り組んでいました。

佐藤大和投手:
「夏が終わってから悔しくて、自分のフィジカルが足りないことに気が付き、もっと体を大きくしないといけない」

つらいトレーニングを乗り越える原動力となるのは、チームワークと地域の声です。

鹿角高校は、2024年に3つの高校が統合して開校しました。

地域の人たちは学校に強い思いを持っています。街を歩くと地元の人から声をかけられたり、飲食店などで歓迎されたり、応援の輪は広がり続けています。

田中大地主将:
「地域の皆さんに支えてもらい自分たちが野球ができているので、本番で出し切り、地域の皆さんを元気づけたい」

地域とともに!鹿角高校野球部は2026年、初めての甲子園出場と勝利を目指します。

秋田テレビ
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