2026年、県内の公立高校入試で「前期」「後期」の2回の選抜が導入される。このうち「前期選抜」の志願倍率が公表された。学校ごとに特色ある試験を行う「前期選抜」とはどのようなものか、整理して紹介する。
2026年から導入される「前期・後期選抜」は、試験の機会が2回に増え、受験生にとってチャンスが倍に増えるというもの。
特色ある試験をうたう「前期選抜」は学校ごとに検査内容が異なり、「個人面接」「集団面接」「作文」「発表」「学校が課す学力検査など、その他」の5つの中から、それぞれの高校が1~3つを選んで実施する。
<例えば…>
■山形東高校の普通科・探究科は、「10分間の個人面接」「600字程度の作文」「口頭試験」を行う。
■寒河江高校・普通科探究コースは、「地域社会の課題についての資料をもとに5人程度での集団討論」を行う。
■ほかにも、「スライドを使った発表」「スポーツや楽器の実技」など、いわゆる「5教科の受験勉強」以外の対策が必要となる学校もある。
「前期選抜」の募集人数は、学科ごとに最大で「定員の半数以内」で、1月20日か2月3日、各学校が選んだいずれかの日程で試験が行われる。
「後期選抜」は、従来の一般入試と変わらない試験が3月7日に行われる。
ここからは、県内公立高校「前期選抜」の志願倍率を見ていく。
全日制・定時制を合わせた全体の志願倍率は1.12倍。
公立高校の前期選抜は全日制が39校・90学科、定時制が5校・5学科で行われる。
募集人数は、学科ごとに「定員の半数以内」と定められていることから、明確に人数を決めていない学校があり、全日制が約2378人、定時制が約70人、合わせて約2448人。
志願倍率が最も高くなったのは、山形東の「探究科」で5.75倍。
次いで、山形西の「普通科」で4.2倍、山形市立商業の「情報科」で3.5倍。
<各高校の志願倍率>
■山形東の「探究科」は募集人数約4人に対し23人が志願し、5.75倍。
■山形南の「理数科」は3.25倍。「普通科」は2.77倍。
■山形中央は「スポーツ科」で1.34倍。
■上山明新館は、すべての学科で定員割れ。
■山辺の「食物」1.41倍、「看護」は2.1倍。
■寒河江の「普通科探究コース」は2.1倍と、2025年に引き続き高い倍率となった。
■東桜学館は0.7倍と定員割れ。
■新庄北と新庄南が統合し2026年度に開校する新庄志誠館の「普通科」は1.4倍、「探究科」は0.73倍。「普通科」の人気が高い。
■米沢興譲館は「普通科」が3.08倍、「探究科」は2.63倍。
■米沢東は2.23倍。
■米沢工業と米沢商業が統合した米沢鶴城の「商業科」は1.63倍。
■長井は「普通科探究コース」で1.6倍。
■致道館の「普通科」は1.05倍、「理数科」は1.25倍。
■鶴岡工業の「機械科」は1.9倍、「情報通信科」は1.95倍、「建築科」は2.0倍。
■鶴岡中央の「普通科」は1.22倍。
■酒田東は「普通科」が1.44倍、「探究科」が2.44倍と高くなっている。
■酒田光陵の「普通科」は1.73倍、「商業・ビジネス流通科」は1.85倍。
■山形市立商業は2026年も人気が高く、「総合ビジネス科」が3.23倍、「情報科」は3.5倍、「経済科」は3.38倍といずれも高くなった。
■5つある定時制で最も倍率が高かったのは、霞城学園の「普通科1部」で1.33倍。
「前期選抜」は、各学校が選んだ1月20日か2月3日、いずれかの日程で行われる。