本格的に始動した「うま年」の2026年。
とくに丙午にあたる今年は「火」の勢いも相まって情熱が高まる飛躍の年とされています。
世界を股にかけるグローバル企業が集まる福岡県北九州市で今年の展望を聞きました。
北九州商工会議所が主催した新年恒例の賀詞交歓会。
“ものづくりの街”北九州をけん引するグローバル企業のトップをはじめ、財界や政界から約1000人が顔を揃えました。
◆北九州商工会議所 津田純嗣会頭(安川電機 特別顧問)
「物価高に必ず勝つ賃上げができること。これが最大の課題です」
今年は60年に一度の丙午の「うま年」で、躍動する馬に火の勢いが加わって飛躍の年になるといわれます。
北九州の企業のトップはどんな展望を抱いているのでしょうか。
<TOTO>
去年、アメリカで新工場が稼働するなど、世界各国に生産拠点を置くTOTO。
田村信也社長は今年のキーワードに「跳ねる」を掲げ、現地の不動産不況で赤字に落ち込み、2つの工場の閉鎖を余儀なくされた中国市場の業績回復に期待を込めました。
◆TOTO 田村信也 社長
「2024年から25年にかけてずいぶんとしゃがんだので、26年は圧倒的に跳ねるというよりも、高く飛び跳ねる準備を1年間やってきたので、中国の事業の話もですね、もう膿が出きって黒字にもう1回戻す。見通しがつき始め、いよいよそれが実になる数字になってくる期待を高めたい」
<安川電機>
産業用機械を手掛けるグローバル企業・安川電機の小笠原浩会長は、今年のキーワードを人工知能=「AI」としました。
◆安川電機 小笠原浩 会長
「今年、世の中を変えるのは加速がどうかは別にしてAIですよ。DXで溜まったいろんなデータをAIでもう少し効率をあげる。私たちが持っているデータを組み合わせて、現場をもう少し効率をあげていく。その“はしり”になるのが今年ではないか」
<日本製鉄>
一方、日本製鉄は創業の地である九州製鉄所八幡地区に約6300億円を投じて、従来の高炉からCO2排出量の少ない電炉への転換を進めています。
九州製鉄所の中田昌宏所長は「変化」をキーワードに挙げています。
◆日本製鉄 九州製鉄所 中田昌宏 所長
「電炉化もそうだし、社会情勢もいろいろと変化してきます。いろいろ物事も変化するし、テクノロジーもどんどん変わっていきます。そういう変化に対してしっかりと、ゆっくりやるんではなく、スピーディーにしっかりやっていく」
<日産自動車九州>
神奈川県の工場を閉鎖して北九州エリアの苅田町に生産体制を集約し、2年後に年産50万台を目指す日産自動車。
年男だという日産自動車九州の芦澤俊介社長は、今年のキーワードを羽ばたいて前に進む「翔進」としています。
◆日産自動車九州 芦澤俊介 社長
「50万台という台数をこれから作っていかなきゃいけない。かなりの準備が多く待ち受けています。1つ1つ着実に進めて前に進めようということで『翔進』と考えています。トランプ関税の話ももちろんあるが、アメリカにも生産拠点を構えていて、生産を社内のジャッジでアメリカで作るか、こちらで作るかという風にやれば対応できる。そういう意味で、ある意味乗り越えられた部分もあるかなと思っている」
<スターフライヤー>
そのほか、スターフライヤーの町田修社長のキーワードは「挑戦」で、今年秋に台湾と北九州を結ぶ国際線の定期便が6年半ぶりに再開され、インバウンド需要をさらに取り込んでいく狙いです。
<第一交通産業>
また、タクシー保有台数・日本一の第一交通産業の田中亮一郎社長は、キーワードを「連携」としました。バス事業や不動産事業にも力を入れ、様々な業種と「連携」するとしています。