6日朝に相次いで発生した鳥取・島根の地震について、地震学が専門の東京科学大学の中島淳一教授と見ていきます。
まずは地震の概要についてお伝えします。
6日午前10時18分、島根県東部を震源とする最大震度5強の揺れがありました。
震源の深さが11km、推定マグニチュードが6.4となっています。
今回の地震、被害もありましたが、短い時間で揺れがたくさんありました。
時間で見ていくと、最初の揺れが午前10時18分でしたが、午前10時24分、午前10時28分、午前10時34分、午前10時37分と約20分の間に同じ地域の震源の地震が5回観測されています。
そのうち緊急地震速報が出たものを見ていきます。
一番最初は午前10時18分、10分後の午前10時28分、9分後の午前10時37分、午前10時38分に緊急地震速報が出されました。
青井実キャスター:
今回のエリアですが、鳥取・島根は地震が多いエリアですよね?
東京科学大学教授・中島淳一氏:
この地域はもともと歴史的にも地震活動が活発な地域として知られていましたので、地震というと東北と思い浮かべる方も多いと思いますが、この地域は地震が多い場所となります。阪神大震災以降、この地域では複数回マグニチュード6を超える地震が発生しています。
SPキャスター・山口真由氏:
今回ひずみ集中帯みたいな地域の地震があって報道もされていますがその場合、過去にもひずみ集中帯の場合、他の地震との連動みたいなものも報じられましたが、そういう可能性は今回はありますか?
東京科学大学教授・中島淳一氏:
ひずみ集中帯は、周りよりも地面の変形が大きなところを指します。この地域はそういった原因もあり、過去に大きな地震が発生してきました。ただ、この地震が他の地震を誘発する可能性は高くないんじゃないかと思います。
この地震をきっかけにというところは我々も心配になるところですが、その位置関係も含めて見ていきましょう。
6日朝の地震は、もともと地震が多い地域で起きました。
鳥取・島根は日本海側に位置しています。
ただ南の太平洋側は、南海トラフの巨大地震が想定される震源域ですので、やはり心配するところです。
宮司愛海キャスター:
今回、震源が内陸でちょっと南海トラフの想定震源域からは離れていますが、今回の地震が何か南海トラフ地震に影響を及ぼす可能性はあるのでしょうか?
東京科学大学教授・中島淳一氏:
今回かなり距離が離れていて、この地震がすぐに南海トラフを誘発するとか確率を高めるとかはまず考えられません。少なくとも今回の地震は南海トラフとは関係がないと思います。
過去のところを地震学として見ていきますと、直接的な因果はいったん置いておいて、1943年にマグニチュード7.2の鳥取地震というのがありました。
その翌年1944年に昭和東南海地震、マグニチュード7.9の大きな地震が発生しました。
木村拓也キャスター:
あくまで1つのケースですが、どれぐらいの時期というか警戒度でいうとどれぐらい持っておけばいいものでしょうか?
東京科学大学教授・中島淳一氏:
前回の時は1年後に南海トラフの地震が発生しているのが事実としてあります。ただ一方で、南海トラフ地震は確率が60%から90%以上、30年確率です。今回の地震とは関係なく、いつ起こってもおかしくないと捉えて普段から生活していただくと良いと思います。
気象庁は今回の地震に関して、震源周辺の地域で地震活動が活発な状況が続いていますので、さらに強い揺れが起きる可能性もあります。
今後1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意するよう呼びかけています。
青井実キャスター:
1週間程度の備えはどういったことをすればいいんでしょうか?
東京科学大学教授・中島淳一氏:
今回の地震で揺れが大きかった地域は、地盤が緩んでいたりすることがあります。このあと雨、雪の予報があるので、そういった土砂災害には特に注意が必要だと思います。雪が積もっていると、ちょっとした揺れでも雪崩が生じたりしますので、そういった地震そのもの以外のところにもかなり注意が必要になってきます。
青井実キャスター:
今回の地震は11kmの深さということですが、その辺りはどう見ますか?
東京科学大学教授・中島淳一氏:
深さは内陸で起こる地震としては典型的な深さです。例えば、2016年の熊本の同じようなタイプの地震です。マグニチュード6.5の地震の28時間後に7.3というさらに大きな地震が起こった例がありまして、今回の地震のあと必ずしも大きな地震が起きるとは限りませんが、こういった事例があったことも気に留めていただきたいです。
気象庁は今後1週間程度の強い揺れへの注意呼び掛けているということで警戒が必要です。