27日、長崎県対馬市の国道で死んだツシマヤマネコが見つかりました。
交通事故で死んだとみられています。
環境省対馬自然保護官事務所によりますと、27日午前6時14分ごろ、対馬市上県町佐須奈の国道382号で「ツシマヤマネコの死体を発見した」と通報がありました。
その後、対馬野生生物保護センターに収容したということです。
死んだのはオスの成獣で、体重は2690グラムでした。
死体が道路上で発見されたことや、全身に強い衝撃を受けた痕跡があったことから、交通事故で死んだとみられています。
2025年度のツシマヤマネコの交通事故は10件目です。
統計を取り始めた1992年度からこれまでにツシマヤマネコの交通事故は162件発生し、このうち149頭の死亡が確認されています。
環境省対馬自然保護官事務所は、秋はツシマヤマネコが親離れをする分散期にあたり、活動が活発になって道路への飛び出しも多くなるため、普段以上に安全運転を心がけ、ツシマヤマネコや野生生物に注意するよう呼びかけています。
また、速やかな通報が命を救うことにつながるため、万一、ツシマヤマネコをはねてしまった場合や道路上で見かけた場合は、「対馬野生生物保護センター」電話0920-84-5577に連絡してほしいとしています。