兵庫県明石市と神戸市西区で、小学生の男子児童が軽傷を負うひき逃げ事件があり、それぞれ高齢の男が逮捕されました。
いずれも、男児に声を掛けて立ち去っていました。
警察によると、明石市西明石東町で25日午後5時すぎ、横断歩道を渡っていた小学生の男児(7)が、直進して来た車と衝突しました。
運転していた男は一度車を降り、泣いている男児に「ごめんな」と言ってそのまま立ち去ったということです。
対向車の男性が通報し、警察はドライブレコーダーから逃走車両を割り出し、神戸市西区の自動車部品製造業の男(74)を、ひき逃げなどの疑いで逮捕しました。
男(74)は容疑を認め、「大したことはないと自分勝手に判断してしまいました」と供述しているということです。
また、神戸市西区福吉台では25日午後2時40分すぎ、横断中の小学生の男児(8)に車が衝突し、運転していた男が「大丈夫ですか」と声を掛けて立ち去りました。
目撃者が車のナンバーを覚えていたことから、警察は明石市に住む無職の男(86)を割り出し、ひき逃げなどの疑いで逮捕しました。
男(86)は「逮捕されたことは理解できました。詳しい内容は取り調べの際によく考えてお話しします」と、認否を留保しているということです。
同様のひき逃げ事件は、24日に神戸市東灘区でも発生し男が逮捕されていて、警察は「けがの有無や大小に関わらず届け出てほしい」と呼び掛けています。