全国の小中学生を対象に体力や運動能力を調べる国の調査の結果が公表され、秋田県内の小中学生男女のそれぞれの体力合計点は、調査を開始してから16回連続で全国平均を上回りました。
「全国体力・運動能力、運動習慣調査」は、文部科学省が全国の小学5年生と中学2年生を対象に毎年実施しています。
2025年度、秋田県内では小学生5697人、中学生5831人が参加し、「握力」や「上体起こし」「持久走」など8項目を調査しました。
実技の項目をポイント化した「体力合計点」は、小学生の男女、中学生の男女ともに、調査が始まった2008年以降16回連続で全国平均を上回っています。
また運動習慣の調査では、「運動やスポーツをすることが好き」と回答した児童生徒の割合は、小学生、中学生の男女ともに全国平均を上回っています。
ただ、生活習慣の調査では、テレビやスマートフォン、ゲームなどを見る「スクリーンタイム」が1日3時間以上ある子どもが、小中学生の男女すべてで2019年度の調査に比べて10%以上増えています。
県教育庁が2024年度に行った調査では、小学校高学年の約半数の児童がスマートフォンを持っているということで、県は「スクリーンタイムの増加がなかなか止められない状況。視力の低下につながる危険があることを伝えていきたい」としています。