高畠町唯一の書店で、店舗の一角を改装し、地域住民が交流する場所を整備する計画が進んでいる。町の書店を残したいという取り組みで、必要な費用をクラウドファンディングで募っている。

高畠町福沢にある「ブックユニオンたかはた」。
1992年に開店した“まちの本屋さん”では、“地域密着”をテーマにこれまでさまざまな仕かけを行ってきた。

そのひとつが、2014年に整備した店舗併設のカフェ。
ゆったりと読書を楽しむのはもちろん、芸術作品の展示・販売、体験教室の開催など、まちの人々が立ち寄りやすい場所を作ってきた。

(ブックユニオンたかはた・小林道子店長)
「昔から書店は気軽に入れる場所だったと思う。地域で子どもたちが集まれる場所・楽しめる場所づくりを本屋がやってもいいのでは・できるのではないか、という思い」

地域の憩いの場を整備する一方、書店としての売り上げはネット販売や電子書籍の普及により年々減少傾向にある。
こうした中、店長の小林道子んが仕かける新たな一手は、地域の人が自由に使える「コミュニティースペース」の整備。

(ブックユニオンたかはた・小林道子店長)
「地域のみなさんに楽しんでもらえる“あってよかった”と思える場所を目指して。そして本というものが良いものだとわかってもらえるように、みなさんと一緒にこの場所を作っていきたい」

現在、改修費用をクラウドファンディングで募っていて、22日現在で目標金額200万円の4分の1にあたる約50万円が寄せられている。

また、店内に設置されているメッセージボードにも、期待の声が多く書き込まれているという。

“まちの本屋”を守る新たな取り組み。
寄付は2026年1月31日まで受け付けている。

さくらんぼテレビ
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