お正月に欠かせないおせち料理の話題。鶴岡市にある老舗のかまぼこ店では、地元の正月料理として親しまれる「吉野巻」づくりが盛んに行われている。

「吉野巻」はカステラかまぼこの生地で、福を呼ぶとされる緑色の模様のかまぼこを包んだもの。
地元鶴岡では、おせち料理に欠かせない縁起の良い食べ物として長く親しまれている。

鶴岡市本町で約100年続く老舗のかまぼこ店「滝川蒲鉾」。
鮮やかな緑色のすり身はスケトウダラを「クチナシ」の成分で着色したもので、カステラ生地が蒸しあがると、へらを使って手際よくすり身を塗っていく。
これを竹の巻き簾(す)で巻き、再び蒸せば完成。

「吉野巻」は創業当時から100年守り続けられた伝統の味。
2025年の全国蒲鉾品評会で、味や品質が評価され最高賞に次ぐ「水産庁長官賞」に選ばれた。

(滝川蒲鉾・滝川義朗社長)
「新しい年を迎えるにあたって、みなさんが幸せになるように福を巻く縁起物なので、2センチぐらいに大きく切って“幸せになるぞ”と食べてほしい」

滝川蒲鉾では正月に向け30日までに約1100本の吉野巻をつくる予定で、地元のスーパーなどで販売されている。

さくらんぼテレビ
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