日銀が、追加の利上げに踏み切りました。

政策金利は30年ぶりの水準となる0.75%に引き上げられます。

日銀は2日目の金融政策決定会合を開き、政策金利をこれまでの0.5%程度から0.75%程度に引き上げることを決めました。

利上げ決定は、2025年1月以来です。

日銀・植田総裁:
来年はことしに続きしっかりとした賃上げが実施される可能性が高く、こうした経済・物価情勢を踏まえ、金融緩和の度合いを調整することが適切であると判断した。

記者会見で植田総裁は「何回か金利を上げたが、経済の引き締め効果が出た訳ではない」と述べ、実質金利は低い状態にあり、利上げを続ける姿勢を示しました。

一方、日銀の利上げを受け、長期金利は節目の2%を超えて上昇しました。

指標となる10年物の国債利回りは一時2.02%と、約26年ぶりの高い水準をつけました。

三菱UFJ銀行とみずほ銀行、三井住友銀行のメガバンク3行は、2026年2月2日から普通預金金利を現在の0.2%から0.3%に引き上げると発表しました。

現在の3メガバンク体制に移行してからは最も高い水準になります。

三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、住宅ローン利用者の7割以上が利用している変動型住宅ローン金利の基準となる短期プライムレートも引き上げ、今後、住宅ローン利用者の負担が増すことになりそうです。

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