宮城県登米市の複合施設整備計画について、白紙撤回に向けて熊谷市長が提出した補正予算案が、12月19日の本会議で否決されました。

登米市では、前の市長のもと、迫庁舎周辺に本庁舎や図書館などを合わせた複合施設を建設する計画が進められていました。

事業費が巨額に及ぶなどとして、この計画の撤回を掲げて4月に当選した熊谷康信市長ですが、撤回に向けた予算案で議会に「ノー」を突き付けられるなど、足踏み状態が続いています。

熊谷市長はこの12月議会で、南方庁舎など4庁舎に本庁機能を分散させる対案を示し、それを実現させるための補正予算案を提出しましたが、19日の本会議で原案が否決されました。

登米市 熊谷康信市長
「基本的に、私は今回の提案に関しては、白紙撤回というよりもゼロベースでしっかりと考えて、市民のみなさんにしっかりとした説明をするための調査業務だととらえているので、それを議会でお認めいただけなかったのは、すごく残念でなりません」

公約実現の見通しが立たない中、市長は白紙撤回を軌道修正する可能性も示唆しています。

仙台放送
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