止まらないインフルエンザの流行。

街の人々はどのような予防法を取り入れているのか。

そして、効果的な予防法とはどのようなものだろうか。

■猛威振るうインフルエンザ

インフルエンザが猛威をふるっている。

北海道内の1医療機関当たりの患者数は44.62人。

過去10年で最も多かった前の週より下がったものの、警報レベル以上が続いている。

「(子どもが)3人いて、3人ともかかってしまった。」(3人の子どもの母親)

人の移動が多くなるこれからの年末年始、感染の拡大が心配だ。

街の人はどのような予防法を実践しているのか。

インフルが猛威
インフルが猛威
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■効果的なインフル予防法とは

「マスクはコロナがはやってから外したことがない」(80代)

「早寝、早起き。無理はしない」(60代)

「手洗い、うがい。家に帰ったら徹底的に手を洗わせる。あとは着替え。服はすぐ洗う」(3人の子どもの母親)

「常に加湿。湿度が40パーセント以下にはならないようにしている」(2人の子どもの母親)
 
インフルエンザの効果的な予防法とはどのようなものなのか。

感染症対策のプロ、北海道医療大学の塚本容子教授が「効果的な予防法」について解説する。

インフルエンザの感染を防ぐ6つのポイント(道の保健福祉部)
インフルエンザの感染を防ぐ6つのポイント(道の保健福祉部)

道の保健福祉部ではインフルエンザ感染を防ぐ6つのポイントをあげている。

1 人混みを避ける
2 手洗い・消毒
3 休養と栄養
4 マスク・せきエチケット
5 加湿・換気
6 ワクチン

塚本先生によると、まずは「手洗い」が基本とのこと。一番感染症予防効果が高いそうだ。

基本は「手洗い」
基本は「手洗い」

■「うがい」より「歯磨き」?

一方で「うがい」はそれほど予防効果が高くないそう。また帰宅後に着替えるのもコロナ禍で研究されたが効果は限定的とのこと。

ただ、生活習慣が整っていることが風邪予防につながるケースもあるので、生活習慣を崩さないことも大事とのこと。

また意外な対策として、最近注目されているのが「歯磨き」だ。

歯磨きをきちっとやっている人は口腔内が清潔なので、予防効果があり、重症化も防げるそうだ。

「うがい」以上に「歯磨き」に気を配る方が、ウイルス対策につながるとのこと。

様々な菌が口腔内にあると、免疫を下げてしまうので、「歯磨き」は、歯の健康維持だけでなく、感染症対策としてもオススメだ。

塚本教授のオススメは「うがい」より「歯磨き」
塚本教授のオススメは「うがい」より「歯磨き」

■加湿も効果的―だだし注意点も

また「加湿」については…

飛沫が飛び散らないようにする効果や、粘膜を潤すことで免疫維持効果が期待できるそう。

湿度は40~60%に保つことが有効。50%をめどに維持するのが良いとのこと。

加湿器だけでなく、洗濯物を干したり、入浴後に浴室のドアを開けておくことも効果的だ。

ただお手入れをしてないと、内部にカビが発生するので、注意が必要。

加湿することで粘膜を潤しで免疫を維持できる
加湿することで粘膜を潤しで免疫を維持できる

■かかってしまったら―重症化を防ぐ「鼻うがい」

また万が一、インフルエンザにかかってしまった場合、重症化を防ぐにはどうしたらよいのか。

そんなときのおすすめは『鼻うがい』。

鼻の奥のウイルスを物理的に洗い流すことで、罹患期間が程度短縮されるというデータもあるということだ。

鼻うがいは市販の専用液のほか、生理食塩水でも行うことができる。

年末年始は人の動きも活発になり、感染拡大が心配されるので、十分な対策を。

「鼻うがい」で罹患期間を短縮!
「鼻うがい」で罹患期間を短縮!
北海道文化放送
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