福島県は12月18日、南相馬市の魚介類販売店で調理された刺身を食べた男女49人が下痢やおう吐などの症状を訴え、ノロウイルスによる食中毒と断定した。
県によると、12月12日に南相馬市の魚介類販売店「米倉魚店」で調理されたマグロやハマチなどの刺身が、市内の2つの飲食店で忘年会用の料理としてそのまま提供された。これを食べた20代から60代までの男女49人が下痢やおう吐などの症状を訴えたという。
2つのグループが共通して食べた食品がこの刺身に限られることや、症状を訴えた人や刺身を調理した人の排泄物からノロウイルスが検出されたことなどから、県はノロウイルスによる食中毒と断定し、店舗を12月18日から3日間の営業停止処分とした。
症状を訴えた人は全員が回復に向かっているという。
福島県内でのノロウイルス食中毒の発生は、2025年に入って13件311人となっていて、前の年の同じ時期から8件207人増加している。