2022年に安倍元総理を手製の銃で撃ち、殺害した罪などに問われている山上徹也被告の裁判員裁判で、検察側が事実や法律の適用について意見を述べる論告が行われています。
その中で検察側は「模倣性が高い」と指摘し、「一般人が入手できない銃器や火薬をネットやホームセンターで購入し、特段の資格や知識が無くても可能なことを世に知らしめた。国会議員などの要人を殺害しうることを世に知らしめた」などと述べました。
また「韓鶴子(総裁)が来日することなく、経済的に逼迫し、突発的に及んだものであり、被害者を対象に選定した理由に納得した説明はなかった」などとも指摘しました。
■検察側の指摘内容は
【検察側の論告より】
「模倣性が高い」…一般人が入手できない銃器や火薬をネットやホームセンターで購入し、特段の資格や知識が無くても可能なことを世に知らしめた。国会議員などの要人を殺害しうることを世に知らしめた。
対象を被害者に選定したことについては、頭の片隅にあったなどと納得いくものではなかった。
被害者を選定したのは、(旧統一教会の)韓鶴子(総裁)が来日することなく、経済的に逼迫していたから。
突発的に及んだものであり、被害者を対象に選定した理由に納得した説明はなかった。