東日本大震災の伝承活動を支援する、3.11メモリアルネットワークは、個人や団体におくっていた助成金を、来年度から減額すると明らかにしました。
公益社団法人、3.11メモリアルネットワークは、12月17日、仙台市青葉区で活動報告会を行い、宮城県内や岩手、福島で伝承活動を行う団体など、およそ20人が参加しました。
3.11メモリアルネットワーク 中川政治専務理事
「公的支援の状況も十分であるという回答が4パーセントで、不十分が過半数ということで資金も不足している、見通しも不足しているというのが、伝承活動をされている方々の実情」
このなかで、3.11メモリアルネットワークが企業や個人からの寄付をもとに、伝承活動を行う団体などに対して贈っていた助成額について、2026年度以降、減額すると発表しました。
寄付金が年々減っていることなどが理由としていて、メモリアルネットワークの基金も、助成金を減額しなければあと2年ほどで枯渇する恐れがあるということです。
3.11メモリアルネットワーク 武田真一代表理事 「1人1人の震災伝承に対する理解と、企業をはじめとしたさまざまな関係する機関の理解と協力がなければ、もう本当に継続していけない」
メモリアルネットワークが今年行った調査では、震災伝承団体の96パーセントが、活動の継続に不安を感じていると回答しています。