鹿児島にあるハンセン病の療養所で暮らす長崎出身の男性が県庁を表敬訪問しました。
大石知事を表敬訪問したのは鹿児島の国立ハンセン病療養所星塚敬愛園から2年ぶりに帰省した山口文夫さん(76)です。
山口さんは長崎市出身で、小学6年生のとき国の政策で母親と鹿児島の療養所に強制隔離されました。
県の里帰り事業を活用し、12月9日から11日まで長崎に滞在しました。
山口文夫さん
「今、48人が生活をしている」「私たちの人権を守るために一生懸命になって取り組んでいただきたい」
ハンセン病の療養所は全国に14あり、うち4カ所に長崎出身者がいます。
鹿児島には多いときで120人余りがいましたが、今は山口さんだけに。
山口さんは「施設の有無に関わらず、ハンセン病の正しい知識を広めてほしい」としています。
大石知事は 「偏見や差別があった過去に我々も向き合い、安心して暮らせる社会にするため努力を続ける」と話しました。