臨時国会が17日、閉会し高市首相が会見を開きました。
高市首相は会見で「皆さまお疲れさまです。まず冒頭に青森県東方沖を震源とする地震をはじめ最近の相次ぐ災害により被災された皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。本日臨時会が閉会をしました。内閣総理大臣に就任してからこれまで、国民の皆さまが直面している物価高への対応を最優先に果敢に働いてまいりました。まずは補正予算の成立という形で国民の皆さまとの約束を果たすことができました。また強い経済、強い外交安全保障の実現についても、この補正予算により政権として一定の方向性を出すことができたと考えています。ガソリン軽油の引き下げ、電気ガス代支援、重点支援地方交付金、物価高対応、子育て応援手当により夫婦と子供2人の4人家族の場合、一世帯当たり標準的には年間8万円を超える支援額となることが見込まれます。中でもガソリン軽油については、暫定税率廃止を待たず、補助金引き上げによりすでに負担軽減の効果を実感していただけていると思います」と話しました。
また、連立パートナーの維新が強く求めたものの今国会での成立を見送った議員定数の削減法案については「日本維新の会との重要な約束である議員定数削減法案については、大変残念ながら審議すらされませんでした。引き続き通常国会において野党の皆さまのご理解を求め、成立を期したいと思います」と述べました。
一方、台湾有事を巡る自らの発言や悪化する日中関係については「また中国は日本にとって重要な隣国であり、建設的かつ安定的な関係を構築していく必要があります。他方、日中間には経済安全保障含む安全保障上の懸念事項が存在しています。率直に対話を重ね、戦略的互恵関係を包括的に推進していきたいと思います。存立危機事態に関する私の答弁は日本政府の従来の立場を変えるものではありません。この点を様々なレベルで中国および国際社会に対して粘り強く説明していく考えです。高市内閣はまだ始動したばかりです。必ずや日本列島を強く豊かに、そして日本を再び世界の高みに押し上げてまいります」と語りました。