自民党の鈴木宗男参院議員が12月14日、札幌市内で開かれた集会で通常国会の会期前にロシアを訪問し、外交窓口と協議する意向を示しました。
支援者らを対象にした集会の中で、鈴木氏は”ロシア・ウクライナ戦争”などにより北方領土の元島民らの墓参中断が続いていることなどを挙げ、「国会が始まる前にモスクワへ行って、きっちり正しい日本政府の方針と国民の気持ちを伝えなければならない」と話しました。
さらに、「元島民から寄せられる『元気な内にもう一回先祖の墓参りをしたい、故郷を見たい』という魂の叫び・心の叫びの思いを私が受け止め、私は私なりの行動をしていきたい」と続けました。
鈴木氏は2023年にもロシアを訪問。
当時所属していた「日本維新の会」に事前に届け出がなかったことから帰国後に離党しました。
翌2024年には「無所属」状態でロシアを訪問しロシア漁業庁の幹部と北方領土のコンブ漁などについて会談していました。
鈴木氏は集会後、報道陣に今後のロシア訪問の詳細について問われ、「次の国会会期が固まり次第、日程などを相談していきたい」としたうえで、「『誰かがちゃんと日本はロシアへ関心を持っている』というメッセージを発信することが必要で、ロシア側の外交政策の責任者・実務的立場の人物と話していきたい」と語りました。
