富山県内でのツキノワグマの捕獲数は今年342頭と、過去10年で最も多く、定められた捕獲上限数を大きく上回っています。
県によりますと、今年県内で捕獲されたクマの数は今月4日までに342頭でした。去年の3倍以上にのぼり、過去10年で最も多くなっています。

県はクマの生息数の維持と被害防止の両立を目的に捕獲の上限数を定めていて、今年度の上限は170頭です。
しかし今年は人里での出没が相次いでいることから、人身被害の防止を最優先に捕獲を行っています。

8日の県議会では捕獲上限数の引き上げの検討を求める質問があがりましたが、県は捕獲上限は2年連続で超えた場合に見直すことになっており、来年度は計画を変更せず出没状況に応じて柔軟に対応すると答えました。

県は国の方針に基づき、来年の春にクマの個体数を管理するための捕獲を初めて実施することにしていて、これらを盛り込んだ補正予算案を追加で提出しました。
(富山テレビ放送)
