大阪府守口市の寺にある樹齢500年のイチョウの木に訪れた変化。
■由緒ある寺の大きなイチョウの木
鳥のさえずりに引き寄せられてか…ひときわにぎやかな場所が…大阪府守口市にある難宗寺(なんしゅうじ)。
明治天皇が宿泊したこともある由緒ある寺だ。
その境内にたたずむ大きなイチョウの木。
樹齢はおよそ500年とも言われている。
ドイツからの観光客:紅葉の季節なので、私は5週間、日本にいます。ドイツでの芸術プロジェクトのために、1000枚写真を撮りました。
ベトナムからの観光客:ここは有名な所なので、写真撮りたくて来ました。日本が好き。
外国人がたくさん来るようになったのは、ここ5年くらいの変化だとか。

■生まれてはじめて見るイチョウ
落ち葉が作る黄色の絨毯で遊ぶ女の子。
イチョウの髪飾りもお似合いだ。
子どもと一緒に観に来た女性:いま1歳になったところです。来てよかった、暖かいからちょうどいい。

■イチョウのそばで80年 「子供のころはこれの倍以上」
イチョウのそばで80年以上生きてきた人も。
古い写真を見せてくれた。
石橋高夫さん(83):40年から50年ぐらい前(に撮った写真)。景色も辛うじて残っておりますけど、昔は(遠くから)全体を見れました。
宿場町だった寺の周辺。
いまはマンションも立ち、住宅街となっている。
街が変わるとイチョウにも変化が…
石橋高夫さん(83):(葉が)こんなに小さくなかった。昔はもっと、子供のころはこれの倍以上があったと思う。
さらに昔、木の幹に耳を当てると、水を吸い上げる音が聞こえたという逸話も…。
石橋高夫さん(83):聞こえないです。

■「イチョウで季節の移り変わりを実感」
(Q.地元にとってイチョウはどういう存在ですか?)
石橋高夫さん(83):本当に大したもんだなと、立派なもんだなと思っております。イチョウを見ることで、季節の移り変わりというのを、実感したような気持ちが私自身はある。
周りの風景が変わっても、イチョウはずっとそこに立ち続ける。
(関西テレビ「newsランナー」2025年12月3日放送)

