神戸市の小学校で、元プロ野球選手の田口壮さんが、阪神淡路大震災の教訓を伝える授業を行った。

■元オリ・田口さん 30年前の阪神淡路大震災の経験を語る

神戸市立御影北小学校を訪れた、田口壮さん。

小学4年生、およそ160人を前に語ったのは…。

元プロ野球選手 田口壮さん:最初に『ドーン』と音がして、縦にドーンって沈む

30年前、神戸市で甚大な被害が出た、阪神淡路大震災。

田口さんも、当時、所属するオリックスの本拠地だった神戸で、被災。

その教訓を未来に伝えるため、当時の経験を語った。

元プロ野球選手 田口壮さん:(震災当日は)お水だけ飲めたけど、食べるもの何もなし。(翌日スーパーに)4時間並んで、缶詰8個だけ買えた。しばらくそれで生活していた。(今では)充電器とかバッテリー、水、食料は1カ月分ぐらい用意してる。

元プロ野球選手の田口壮さん
元プロ野球選手の田口壮さん
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■復刻ユニホームから“お守り” 「自分も一緒に確認したい」と児童

震災後、「がんばろうKOBE」をスローガンに、リーグ優勝と日本一に輝いた、オリックス。

ことし、そのユニホームが復刻され、選手が着用したものから“お守り”が作られ、生徒たちに配られた。

授業を受けた生徒:改めて震災の怖さとかを知ることもできたし、田口選手に会えたことはうれしい。

授業を受けた生徒:食料が足りなかったという話を聞いて、お母さんに任せるのではなく、自分も一緒に(防災バッグの)中身を確認したい。

元プロ野球選手 田口壮さん:備えることをみんなに伝えて、みんなで考えていかないといけない。僕が伝えたいというより、みんなで意識したい思いになっている。

選手が着用したユニホームから“お守り”が作られた
選手が着用したユニホームから“お守り”が作られた

■1.17追悼のつどい 灯篭文字の公募始まる

2026年1月で、震災から31年。

毎年、1月17日に追悼のつどいが行われる、神戸市の東遊園地で、竹灯篭を並べて作る文字の公募が始まった。

1.17のつどい実行委員会 藤本真一委員長:(つどいは震災を)経験をしていない人同士の語りつぎの場所にもなりつつある。みんな、その年、その年思うことは違うから、変わった思いを(文字で)伝えてほしい。

公募は、1月7日までで、9日に発表される予定だ。

(関西テレビ「newsランナー」2025年12月2日放送)

追悼のつどい 灯篭文字の公募始まる
追悼のつどい 灯篭文字の公募始まる
関西テレビ
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