岩手県盛岡市は12月2日、具体的なクマ対策の強化を打ち出しました。
これまで県内でただ1人だった麻酔の吹き矢を扱える人材を、新たに7人養成する方針を示しました。

盛岡市によりますと、2025年度のクマの出没件数は11月末時点で625件とすでに2023年度1年間の2倍以上に上り、過去最多を更新しています。

市街地での出没も多発していることから、盛岡市は2日の会見で麻酔による捕獲体制の強化を発表しました。

県内でこれまで盛岡市の動物公園の園長ただ一人だった吹き矢での麻酔を行える人材については、新たに保健所に勤める市の職員の獣医師など7人を養成するとしています。

市は現在、7人が麻酔を扱うための保管庫の準備などを進めているということです。

盛岡市 内舘茂市長
「市中心部で緊急銃猟を行うことはなかなか大変なこと。そのなかで麻酔による対応は、盛岡市として中心部では有効な対策だと思う」

7人には2026年1月1日に県から麻酔を使用するための許可が下りる見込みで、その後は吹き矢を扱う園長に同行するなど、現場経験を重ねるということです。

岩手めんこいテレビ
岩手めんこいテレビ

岩手の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。