財政難などを背景に岩手県盛岡市は2026年度から公共施設の使用料を最大で1.5倍に値上げする方針を示しています。
内舘市長は12月2日の会見で「施設を長く使えるようにするため」と理解を求めました。
盛岡市は11月、市内の公共施設などの使用料について、2026年度66施設・87カ所で最大で現行の1.5倍に値上げする方針を示しました。
主なものでは、盛岡駅前の自転車置き場の定期駐車券が1カ月2000円から3000円に、先人記念館なども値上げされるほか、盛岡体育館の使用料は1回400円から1時間300円に改定するとされています。
盛岡市本宮の盛岡タカヤアリーナでは、トレーニング室の使用料が1回400円から600円に値上げされる方針です。
利用者
「(2026年度から値上げの方針)え!そうなんですか!?今色々なところで値上げしているし、きれいな施設を使わせてもらっているのでしょうがないかな…」
「200円(値上げ)は痛い。大きい」
「(利用が)週に1回だったらいいけれど、回数多いと大変」
タカヤアリーナによると、値上げが決まれば2016年以来10年ぶりだということです。
また、これまで様々な用途で無料で利用できた地区活動センターなどの65施設では、町内会や老人クラブの活動以外は基本的に有料となるほか、65歳以上の割引きや学校行事のための減免措置も原則廃止の方針です。
盛岡体育館など123の施設では市外に住む人が利用する場合、市民の倍の料金になるということです。
この見直しに伴う効果を市では年間2億円と見込んでいて、2日の会見で内舘市長は次のように述べました。
盛岡市 内舘茂市長
「目的は施設を良好な環境のもとに利用者が気持ちよく長く使い続けられる状態にすること。良い状態で公共施設を利用いただけるよう全力で取り組んでいきたい」
施設使用料の一斉見直しは今回が初めてで、今後4年ごとに見直すとしています。