ハンガリーのオルバン首相がロシアのプーチン大統領とモスクワで会談し、ウクライナ情勢をめぐる米露首脳協議の開催地としてブダペストを提供する意向を改めて示しました。
オルバン首相は28日、モスクワの大統領府でプーチン大統領と会談しました。
オルバン首相は、ハンガリーが紛争の影響を直接受け、経済活動にも損失が出ているとしたうえで「独自の外交方針を堅持している」と強調しました。
そのうえで、安定したロシア産エネルギーの供給がハンガリーのエネルギー安全保障の基盤だとして、協力関係の維持に前向きな姿勢を示しました。
また今回の会談で、オルバン氏は和平協議をめぐる米露首脳会談の開催地として首都ブダペストを提供する意向を示し、和平に向けた協力姿勢を強調しました。
一方、プーチン大統領は「実利に基づき関係が発展している」と評価し、ウクライナ情勢について「バランスの取れた立場を承知している」と言及しました。
米露首脳の和平協議の場としてブダペストを使う可能性に言及し、「非常にうれしく思う」と謝意を示しました。